一度だけ億万長者になったことがある
何年か前海が好きで時間をかけて海に通っていた
また一人で何時間も海で泳ぎ疲れて帰りに道スーツケースを引いてボロボロの老女が歩いていた
ずっと何もないみちを
よかったら送りますよ
声をかけると乗っていくと答えた
歯もかなりボロボロで何日も風呂に入ってないようで匂いもキツかったが、
自分も同じような姿で若い頃旅したこともありここは親切にしたいと思った。
けっこうお喋りで珍しい話をしてくれた
お金持ちでヤクザの親分の家で産まれた
ビジネスで成功していてお金はいくらでも思うところがあり旅をしていること
有名企業の社長や大物政治家たちと交流あること
数時間車で話した
いつも野宿だというので一つ屋根の下は良くないので自分の車を宿として貸した
あいにく今お金ないということで当時はあまりお金が無かったがちょっと無理して二万円渡した
夜夕飯をご馳走してそのうち
私は占い出来る
占ってもらったすると
あなたは凄い救世主だ私はあなたに何億でも投資すると言われた
それは凄い‼今までお金がなくて出来なかったことがたくさん出来る❗
朝お弁当を老女に渡し仕事に向かった
何億ものお金を自由に使える身になったのだ!
それまで自分はお金が無くても
世の中や子どもたちのためにと頑張っている集まりや人びととたくさん関わっていた
あそこにも寄付しよう
あの人にも援助しよう
そうだあの人に学校作らせてやろう
理想の村を作ろう
そうだ海外にも学校作ってやろう
親のいない子ども集めて皆で暮らせる場所作ろう
そうだ大きなヨット買おう
大きなキャンピングカー
大きな農園を作って馬も飼おう
そこで子どもたちを育てたいな
南の島にも別荘作ろう
いっぱい考えた。
世界が変わって自分にきつくあたる上司も平気だった
家に帰って老女に連絡した
通じなかった
数日後バイクでその住所まで行ってみた
やっとたどり着いた場所は小さな家で一人の男が焚き火をしていた
老女の名前を告げた男は怪訝な顔になり
どこで会ったんだ?
もうその名前は聞きたくない❗
と言った。
何があったか知らないが僕は老女に感謝している
数日の間僕は心から億万長者の気分だったのだ。
頭の中にはたくさんの人が喜ぶ顔があった。
自分の大きなヨットで世界旅行していた。
自分の農園で馬に乗って孤児をたくさん育てていた、たくさんの子どもたちに
お父さん!
と呼ばれていた
黄金の素晴らしい未来が頭の中に確かにあった
あのホラ吹き老女は今でも誰かに夢をみせているだろうか?
また会ったらお礼をしよう最高の夢をみましたと
夢は自分の力で叶えていこう
まだほとんど叶っていないけれど