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大興ネクスタの未来を創る。オフサイト・ミーティング2024開催レポート

大興ネクスタでは、創業約50年の歴史の中で初となる企業理念の刷新を行いました。本記事では、2024年11月22日に開催した全社的イベント「オフサイト・ミーティング2024」を振り返り、その目的や成果をお伝えします。

Vision理解を深めるための特別な一日

「オフサイト・ミーティング2024」は、全社員が参加し対面形式で行われました。外部人事コンサルタントの石川さん(ツナグtobe)をファシリテーターに迎え、普段の職場とは異なる雰囲気の中でスタート。まずは会の目的とゴールが共有され、MVV(Mission, Vision, Value)の重要性が改めて語られました。

石川さんは「MVVは設定して終わりではなく、社員一人ひとりが理解し、日々の言動の指針として活かすことが重要です。そのために、この場で大興ネクスタらしい“かち”を再確認し、Visionへの共感を深める時間にしたい」と強調しました。

続いて、このイベントの企画・運営を担う町田常務取締役が次のように語りました。

「今回のオフサイト形式でのイベントは、当社にとって初の試みです。いつもの環境を離れ、皆さんとディスカッションすることで、新たな視点が生まれることを期待しています。MVV-Mp策定から1年、この1年間で培った価値観を基に、今回のプログラムではVisionをテーマに議論を進めます。特に「わくわく」と「かち」について考えていただきます。ぜひ自分の考えを積極的に言葉にしてください。言葉にすることで考えが整理され、人の話を聞くことで新たな気づきも得られるはずです。この場が結束を深めるきっかけとなることを願っています。」

共に“場”を創るための合意形成

イントロダクションの後、全員が声を出して参加する「チェックイン」の時間が設けられました。チェックインとは、ホテルのチェックインのように、これから場をともに創り上げていくために、自分の気持ちや意気込みを自由に言葉にしてシェアする時間です。

この時間を通じて、少し緊張していたメンバーの表情も和らぎ、場の空気感も徐々にリラックスしていく様子が感じられました。

チェックインを終えた後、本題に入る前に「この場は会社からの一方的なインプットの場ではなく、全員で気づきを得て、共に創り上げていく場である」という前提を共有する時間が設けられました。全員で協働するための意識を整え、合意形成を行うことで、より充実した議論へとつながる準備が整いました。

身体を使ってVisionの浸透度を見える化

いよいよ本題へ。まずは、身体を使ったワークが始まりました。テーマは「現状のVisionの浸透度を、身体を使って見える化してみましょう!」です。異なる考えを持つ一人ひとりが、共通のVisionに対して実際にどう感じているのかを可視化してみるという内容です。

最初の問いは「Visionについて、あなたはどれくらい関心があるか」。部屋の中心に近いほど関心が高いことを示しており、各自が自分の感覚に従って心地良い場所に立ちました。

<出てきた声>
・ここが一番しっくりきた。(遠いところにいる人達を見て)みんな遠慮してるんじゃないかなと思う。
・みんなと違う向きを向いていてびっくりした。けど、みんなの様子を見ることができることが自分的にはしっくりくるなと感じた。
・日々、業務の中で、創造できていることがとても楽しいし、そこに対しての自信もある。みんなにも同じく自信を持ってほしいし、自信があると言ってほしいけど、それってなかなか難しいことでもあるよなと感じている。

次に、問いは「Visionについて、どれくらい行動を起こしているか」
最初の問いとは異なる位置取りが見られました。

<出てきた声>
・まだ足りないところがあると思ったのでさっきよりは中心から離れた。他の人に影響あたえられるかでいうとまだなので横向きになった。ちゃんと向き合えるようにどう行動できるかを考えたい。
・行動できているかでいうと、さっきよりは少し中心から離れた。ただ、自分の横の顔ぶれが変わらないので単純に広がったように感じた。
・Visionそのものよりも、Visionに興味ある人に興味あるんだなと。改めて、自分は全体目線が好きなんだということがわかった

三つ目の問いは「Visionについて、どれくらい行動を起こしていきたいか」

<出てきた声>
・Visionは自分の中で大事にしてるので、行動したい気持ち自体は強い。みんなと共に体現していきたいので、みんなの方を向いた。さっきよりはぐっと近づいた人が多い気がするので、気持ちは同じなのかな。
・行動を起こしていきたいという気持ちがあっても、近づけない自分に正直戸惑いを感じている。もっと積極的になってもいいのかなと思った。
・「行動してるか」の問いよりは中心に近づいたけどまだ微妙な位置にいる感じ。どうすると行動していることになるかが自分の中で迷いある。もう少し近づけるようにしたい。


それぞれの戸惑いや気づきがシェアされ、率直な声が交わされました。

自分の感じていることを身体で表現するのは、日常ではなかなか経験できないことです。メンバー一人ひとりの動きやその中で得られた新しい気づきが多く共有されました。


グループワークでの振り返りと発見

身体を使ったワークの後、イスに座り、付箋を使ったグループワークが行われました。最初の課題は「大興ネクスタのこれまでの歴史を振り返り、Visionを体現していると感じる事業やサービス、社内の制度・仕組み、取り組みを挙げてください」というものでした。事業に関する取り組みや、社員の働きやすさを実現する社内制度、代表ブランドである「Modula(モデューラ)」など、限られた時間内で各グループがさまざまな声を挙げました。

この振り返りを通じて、自分たちがこれまで行ってきたことの中に、すでにVisionを体現している取り組みが多く存在していることに気づき、共感し合うことができました。

次の課題は「あなたの周りにある『豊かな空間、幸福な時間、想像を超える『わくわく』を提供している事業やサービスを挙げてください」というもの。

視点を自社から広げ、身の回りの「価値」を再発見することが求められました。飲食店や体験サービス、非日常的な空間など、グループごとに多様な意見が出て、さまざまな視点から新たな気づきを得ることができました。

本日のメインの発表とフィールドワーク

この「オフサイト・ミーティング2024」では、最後の時間に各グループが「大興ネクスタが手掛ける『豊かな空間、幸福な時間、想像を超える『わくわく』』を実現する新たな事業・サービス」をまとめ、発表し合うことが共有されました。

発表内容を考えるにあたり、グループワークで出たアイデアを模造紙にまとめる時間がとられた後、各グループにはフィールドワークの時間が設けられました。目的は、街に出て「豊かな空間、幸福な時間、想像を超える『わくわく』」を提供している事業やサービスのヒントを探すことです。

ちょうど正午前のタイミングで、グループごとにランチを兼ねてフィールドワークに出発しました。あるグループは、会場近くの公園を散策し、来ている人々やその活動を観察しました。別のグループは商店街の飲食店に足を運び、リサーチを行いました。限られた時間内で街を歩き、人々を観察し、発表に向けたアイデアを収集していきました。

フィールドワークから戻った後は、収集したアイデアを整理し、発表に向けた準備が進められました。

各グループによる発表

いよいよ、各グループによる発表の時間です。準備が整ったグループから順に、メンバー全員が前に出て発表が進められました。

発表は3分の持ち時間内で行われ、それぞれのグループが「大興ネクスタが手掛ける『豊かな空間、幸福な時間、想像を超える『わくわく』」を実現する新たな事業・サービス」を発表しました。

全6チームの発表が終了すると、会場は温かい拍手で包まれました。発表を聞いていた経営陣からは、限られた1日という時間内でこれほどのアイデアをまとめてくれたことに対する称賛の声が挙がりました。

川本常務取締役
「どのグループも魅力的に感じた。掛け算というのがキーワードとして出ていたかなと。今日出たアイデアが、ほかのグループのアイデアとも掛け合わさると面白いなと。足し算ではなく、掛け算で価値を高めていくことが大事だなと実感した。」

町田常務取締役
「みんなが楽しそうにやっている姿がみれて嬉しかった。これは進められるのではないか、というアイデアもあったので、すごく良い時間だった。Visionに近づけたかというとまだわからないが、積み重ねが大事だと思う。今日という時間が今後の財産になっていったらうれしい。」


松浦取締役
「たった一日でこんなに考えられたって、素直にすごい、カタチになっていてすごいと感じた。これこそ『総和の力』だと感じた。すばらしい発表でした。」

今井さん
「どのグループの中にも大興ネクスタが得意なことや魅力として持っているものが入っていて、よりその魅力をさらにブラッシュアップできるものになっていたと思う。あっという間に終わる、楽しく有意義な時間でした。」


取締役副社長
「会社を飛び出して、吉祥寺でこういう場が設けられていることがとてもよかったなと。発表を聞いていて、すごくワクワクしました。参加したみんなが、ワクワクしながらいろいろなことを考えているなと思ったので、日頃のお仕事に役立ててください。ワクワクしつづけてください。」


代表取締役会長
「会社として、常に新しいことに挑戦することが大事。うまくいくこともそうでないこともあるけど、常に改善しながら前に進んでいくことが大事だと思う。当社は、私が27歳のときに創業して、まもなく50年。50年経ってみて、創業間もない頃、第一次オイルショックがあったが、その後、会社化して10年後に第二次オイルショック、その後、バブルとバブル崩壊、そのあとのリーマン・ショック…この50年、厳しい道のりだったなと感じる。ただ、その中でも、縁があって集まってもらった中で、いまが一番この会社の可能性を感じている。この先、自身の襟を正して、オンリーワンの企業をつくっていきたい。みんなの力を借りて、一緒にすばらしい会社をつくっていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします。」


まとめ

今回の「オフサイト・ミーティング2024」は、大興ネクスタの新たな一歩を象徴する充実した一日となりました。参加者一人ひとりが、自分たちのVisionについて深く考え、身体を使ったワークやグループでのディスカッションを通じて、新たな発見や気づきを得る場となりました。また、フィールドワークや発表を通じて、日常業務では触れることの少ない創造的なアイデアを共有し合い、組織としての一体感をさらに高めることができました。

「Visionの実現には、一人ひとりの行動が不可欠であり、その積み重ねが会社の未来を形作る」。本イベントを通じて得られた経験や発見は、これからの日々の業務にきっと活かされることでしょう。今日のこの貴重な時間が、大興ネクスタのさらなる成長と進化に繋がる第一歩となることを期待しています。そして、今回の学びを土台に、全社員で力を合わせ、未来への道を切り開いていきたいと思います。

(取材・文/林 編集/渋谷・小町・林 撮影/東)

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