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自分らしいキャリコンのスタイルとは?

最近ご縁あって、数年ぶりに国家資格キャリアコンサルタント取得を目指す方々のロープレ支援をしています。
自らも輪に入ってロープレをするなかで、よく聞かれることが、
「聞いたほうがいいような気がするけど、聞けない」です。
私も最初の頃は同じようなことを考えましたが、今はそうではありません。
そんなお悩みをお持ちの方のヒントになれば。


「聞いたほうがいいような気がするけど、聞けない」

本当にみなさんこれに迷われます。
そして聞けないうちに、話しが展開せず15分が終わってしまう。
よくありますね。
いわゆるロジャーズ先生の「自己一致」できてない状態かもしれません。
以下の2つのケースを比べてみてください。

①聞いた方が話が展開できるが、信頼関係が構築できてないので今は聞かない。(あとで聞こう)

②聞いた方が話が展開できるが、その話に触れたら相手に悪いような気がするから控えよう。(でも本当は聞きたい)

どちらが自己一致できていないでしょうか?

自分にウソをつくのは苦しい

たいていの人は、自己不一致(=自分にウソをつく)のは苦しいのではないでしょうか?
なかには、別の人格を憑依させて苦しくないようにできる方もいらっしゃるかもしれませんが、経験を積んだカウンセラーでもない限りは難しいと思われます。
特に受験対策中の方は、合格のためには「〇〇してはいけない」ということを気にしています。
たしかにそういうこともあるのですが、忘れてはならないのは相談者は相談に来ていて、キャリアコンサルタントは自己理解を支援するということです。
そのためには「傾聴」が必要で、傾聴のためにはロジャーズ先生の3原則(受容、共感、自己一致)があるわけです。

自分にウソをつかない傾聴

では、キャリアコンサルタントが自分にウソをつかない(自己一致する)ためにはどうしたらよいでしょうか?(みなさん一度考えてください)

ちなみに、私は以下に気を付けています。

自分自身が自己理解を日々しておく

自分自身が自分のことを理解していなければ、自分にウソをついているかどうかさえ客観視できません。
ロープレを重ねたり、周りの人から自分についてのフィードバックをもらうと効果的です。
ジョハリの窓でいう「開放の窓」が大きければ大きいほどいいですね。

素直に反応する

驚いたら驚く、楽しい話なら楽しく、辛い話なら辛い表情に。
日本人は外国人に比べ無表情だと言われます。
私は子どもの頃から、もともと表情が豊かだと言われてきましたが、相談のときは5割増しくらいの表情やしぐさを意識しています。

素直に聞く

私は聞きたいと思ったら聞きます。
ただし、以下に留意して。
・自分本位な質問ではないか
・相談者との信頼関係は築けているか
・相談者の悩みや自己理解に寄与できそうか

そして質問後は、相談者をしっかり観察します。
・相談者との信頼がなくなっていないか
・相談者の内省が深まっているか

習うより慣れよ

最後にオススメしているのは、ロープレで思い切ってやってみることです。
聞いてみたら、むしろ相談者が「聞いてくれて良かった」という経験が得られることがあります。
仮に、そのとき話が進まなかったとしても、時間をかけて信頼関係を構築したあとであれば展開が変わる可能性もあるので、しっかり傾聴を続けていきましょう。
頭でっかちになると、いろいろ自分で自分にブレーキをかけてしまいますので、考えすぎは禁物。
自分の中に経験を残すつもりで練習してみましょう!

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