不安は成長のチャンス
かつて受けたキャリアコンサルタント講座のなかでのことです。
私がキャリアコンサルタント役で、相談を受けるロールプレイングを振り返っているときに、ご指導いただいた方に言われた一言にとても傷つきました。(今はあの時言ってもらえて良かったなと思っています)
(私が相談者に、とある質問をしている場面において)
指導者の方「このとき立石さんはどういう意図を持って相談者の方に質問をしたのですか?」
私「相談者の方を探ってやろうと思いまして、、」
指導者の方「”探る”というのは誰のためなんですか?」
私「もちろん相談者の方のためです」
指導者の方「”探る”という言葉は、相談者のために聞こえませんが?」
このときここで私は、この指導をされた方は私のことを何も知らないくせに・・と、生意気にも思ってしまいました。
このときのことは、その日講座が終わってもモヤモヤし、なんであそこまで言われなきゃいけないんだと、憤慨したのを覚えています。
ああ、今となっては恥ずかしい。驕り以外何ものでもありません。
指導をしていただいた方は、私がその時相談者中心のかかわりになっていなかったことに気づいていて、そんな質問をしたのではないでしょうか。
なのに、私は指導者の方にダメ出しをされるのが不安で(ダメ出しされたくない)という気持ちなので、素直に指導を聞くことができていませんでした。
不安に向き合う姿勢が変わったとき
そんなへそ曲がりな私でしたが、キャリアコンサルタント講座の中で教わった言葉で、自分の考えが変わるときがありました。
アメリカの心理学者ロロ・メイさんの話をしていたときでした。
以下は、彼の残した言葉の一部です。
不安は「個人が自分の存在と同一視している価値が脅かされるとき」(1963)
「不安は、...(中略)その個人の実存を実現する何らかの可能性に、個人が直面する時点で生じる。しかしまさにこの可能性は現在の安全を破壊することを含んでいる。そしてそのことが同時にその新しい可能性を否定する傾向を生じさせる」(1977)
これだけではまだピンとこなかったのですが、
この言葉を、講座の先生がこう咀嚼してくださいました。
「不安は成長のチャンス」
とても腑に落ちました。
このときに、やっと不安をポジティブにとらえることができるようになった瞬間だなあと、今でも忘れません。
不安って怖いですよね
今でも不安なんか怖くないとは言いません。でも怖いけど、成長できるかも?と思えたとき私にとっては価値あるものとなり、不安だけどやってみようかなと思えるようになりました。
皆さんの「不安」に対するとらえ方はいかがですか?