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風呂はもうあがった
正確には湯船には浸かっていないので、お風呂に入ったとは言わず、シャワーを浴びた。44度と熱めの湯で、疲れ切った脳をぼーっとさせる。
風呂場に携帯電話を持ち込み音楽を流す。フジファブリックの赤黄色の金木犀。冷夏ではない今年だったと思う。
いわゆる寝支度なんてのはもう終えて、読みかけの小説を30分ほど没頭する。
ともあれSSRIのせいで常時気怠いこの身体は、もう日中のカフェインは効かない。寝ざるを得ない身体をマニュアル通りベッドへ送り込み、明日朝まで数回の小便休憩を挟みつつ、悪夢を挟みつつ、覚えもしないタバコを挟みつつ、その時間は生きぬ時間。翌朝は11時間後。
ふと健全ではないことを思い出し、諦め直し、この身体のマニュアルに従う。
負荷を負荷で補う生活ももうすぐ一年が経つ。