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書評 ~伝わるデザインの基本~
動機
約一年前に卒研発表でスライド資料を作成した際、デザインに関する知識がなかったために研究室に置いてあったものを利用した。
書評
良い点
・デザインの本だけあって読みやすさが格別
・ポイントが明示されているため、実践に生かしやすい
悪い点
・常識的な内容が多い
注意点
上記のAmazonのリンクから飛ぶと4600円ですが、他のサイトで買うと2178円です。また、本記事では増補改訂版の書評ですが、2021/09の段階では増補改訂3版が最新です。
要約
下記に章ごとで重要な内容を箇条書きにて示す。具体的な例には触れておらず、内容の省略や改変等もあるので、詳しくは本を読んでいただきたい。
第1章 書体と文字の法則
・読み手の印象は書体によっても変わる
・和文の基本書体→明朝(可読性が高い)、ゴシック(視認性が高い)
・欧文の基本書体→セリフ(可読性が高い)、サンセリフ(視認性が高い)
・書体はフォントの集合を指す
・個性的な書体は判読性を下げるので、できるだけ避ける
・読ませる文章→可読性を重視、魅せる文章→視認性を重視
・欧文フォントにはプロポーショナルフォント
プロポーショナルフォント:文字ごとに文字幅が異なるフォント
・日本語の文書の場合は約物に全角を用いる
約物:句読点や括弧などの文章中で用いる記号の総称
第2章 文章と箇条書きの法則
・禁則処理(日本語の文書作成の際の禁止事項と避ける方法)を適宜行う
例:約物は行頭や行末などに置かない
例:数値の途中で改行しない
・行間や字間を適切に空ける
・文章の入れ子構造は文字の強弱により表現する
・インデントをできるだけ避ける
第3章 図とグラフ・表の法則
・直感的に表現するために、図を適宜用いる
・文字を枠線で囲むと目立たせることができる
・ラスター画像とベクター画像を使い分ける
ラスター画像:ピクセルの集合で表現、拡大すると輪郭がぼやける
ベクター画像:曲線の曲率を計算して表現、拡大しても輪郭がぼやけない
・表とグラフを使い分ける
表:正確な値を示す場合
グラフ:データの傾向などを直感的に示す場合
第4章 レイアウトと配色の法則
・レイアウトの目的は情報構造の明確化
・それぞれの要素間の余白を適切に取る
・従属関係と並列関係を意識してレイアウトを行う
例:並列関係にある要素の位置を揃える
例:関連性の高い要素同士をつかづける
例:文字の強弱に階層性を持たせる
・決めたルールを文書全体で繰り返す
・レイアウトは視線の流れを意識する
・不必要な情報や装飾などのノイズを減らす
・彩度の低い落ち着いた色をできるだけ使う
・色相の同じ色を使うなど工夫し、色数を減らす
・それぞれの色に意味を持たせる
第5章 実践
本記事では、この章の内容は割愛する。
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