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ウォーレン・バフェット氏注目の配当銘柄3選:バンク・オブ・アメリカ(BAC)、シェブロン(CVX)、オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)

バフェット氏の保有銘柄には多くの選好する理由がある

インカム投資家にとって、3拍子そろったシナリオがあります。第1に、伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏が選好する銘柄であること。第2に、有配企業であること。第3に、今後数ヶ月のうちに株価の大幅上昇が見込まれることです。

これら3つの条件に基づいて銘柄を選別していくと、優秀な銘柄のエリート集団が残るはずです。その中でも特に有望な、バフェット氏が保有する配当銘柄で、株価上昇が期待できる3銘柄を見てみましょう。

バンク・オブ・アメリカ

2023年に銀行業界が見舞われた混乱を考えると、ここに銀行株が含まれることを意外に思うかもしれません。しかし、バンク・オブ・アメリカは普通の銀行株ではありません。

何よりも、バンク・オブ・アメリカは、バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)のポートフォリオの中でここ数年間にポジションを減らしていない、数少ない銀行株の1つです。先週、CNBCのベッキー・クイック氏によるインタビューで、バフェット氏はバンク・オブ・アメリカ株を保有し続ける理由について聞かれ、ブライアン・モイニハンCEOを「非常に」気に入っていると答えました。その上で、「私はただ、ただ売りたくないだけなのだ」と付け加えました。

株価下落に伴い、バンク・オブ・アメリカの配当利回りは、2020年の新型コロナウイルスによる株価暴落以来の高水準となっており、現在の配当利回りは3.1%近くに達しています。

バフェット氏は先週のCNBCのインタビューで、銀行の破綻がさらに続く可能性があると認めました。しかし、バンク・オブ・アメリカはその中の1つには入っていません。同行は優れた経営がなされ、強固なバランスシートを持っています。足元の株価は、予想株価収益率(PER)が8.3倍を下回り、まさに格安と言えます。バンク・オブ・アメリカ株の安値が長続きすることはないと思われます。

シェブロン

石油大手のシェブロンは間違いなく、冒頭の3条件をすべて満たしています。同社はバークシャー・ハサウェイのポートフォリオの中で、バンク・オブ・アメリカに次いで3番目に大きなポジションを占めています。バフェット氏は2020年から積極的にシェブロン株を購入し、2022年終盤にかけて買い増し続けました。

シェブロンは、以前からインカム投資家のお気に入り銘柄です。足元の配当利回りは3.5%であり、同社は36年連続で増配しています。

2023年に入って株価は落ち込みましたが、ここ数週間は上向いています。サウジアラビアが石油の減産を決めたことを受けて原油価格が上昇し、シェブロンをはじめとする石油各社の株価が上昇しています。

シェブロンは、原油価格が1バレル=60ドルでも十分なキャッシュを生み出すことができます。しかし、一部の専門家は、生産量の減少に需要の増加が重なることで、原油価格がこの夏に100ドルを上回ると予想しています。原油価格の上昇が続けば、シェブロンの株価も上昇し続けるはずです。

オキシデンタル・ペトロリアム

バフェット氏は明らかに、オキシデンタル・ペトロリアムの大ファンのようです。バークシャー・ハサウェイは2022年第4四半期にわずか4銘柄しか購入しませんでしたが、その中の1つがオキシデンタル・ペトロリアムでした。そしてバフェット氏は、2023年に入っても同銘柄を購入し続けています。

同氏はCNBCのインタビューの中で、オキシデンタル・ペトロリアムを選好する理由を2つ挙げました。1つはビッキー・ホラブCEOを高く評価していることで、バフェット氏はホラブ氏を「非常に優秀である」と述べました。もう1つは、オキシデンタル・ペトロリアムの炭素回収事業に大きな機会が見込まれることです。

バンク・オブ・アメリカやシェブロンと異なり、オキシデンタル・ペトロリアムの配当利回りは特に魅力的というほどではなく、1.1%をわずかに上回る程度です。しかし、同社の配当性向は極めて低く、今後の増配余地は十分にあります。

さらに重要なことに、オキシデンタル・ペトロリアムの株価には大きな上昇余地があります。前述の通り、原油価格が上昇すれば、オキシデンタル・ペトロリアムの株価にとってもカタリストとなるでしょう。バフェット氏が今後も同社株を買い続けるとみられることも、好材料となり得ます。バークシャー・ハサウェイは2022年に、オキシデンタル・ペトロリアムの株式を最大50%まで取得することで規制当局から承認を得ましたが、現在の持分は23.6%にとどまっています。

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