ある暇人(狂人)の日記 最終日
ニ◯ニ四年五月七日。朝5時にiPhoneの目覚ましがなる。今日はすぐにベッドから起きあがる。カラダが軽い。昨日、スタジオに入って爆音でギターを鳴らし、ゴブさんの力強いドラムのリズムを吸収したから、カラダとアタマが自由だ。人間の肉体を超えていく表現は音楽だけだと誰かが言っていたが、身体という膜の外に何かを響かせることは幸せなことだ。杜仲茶ラテをいれてアトリエの書斎でそんなことを考えながら、鼻で空気を四秒吸って、口から八秒かけてゆっくり息を吐く。繰り返す。吸って吐く。口から吐い