意味不明に生きろ!②
前回の記事の続きです。
動画編集の営業代行をやったはいいものの、
結論から言うとぼくはすぐに辞めました。
理由は簡単です。
駆け出しのYouTuberはお金を持っていない。
これに着きます。
まず大物YouTuberさんは決まった編集者がいます。
そんな中で、この前まで野村證券というまったく畑違いで仕事してた人に仕事をくれません。
だったらと思い、
Twitter経由で、プロフィールにYouTubeのURLを貼っている人に対して片っ端からDMを送ります。
そこでは登録者数1000人に満たないYouTuberにあえて的を絞っていました。
固定の編集マンがいないと思ったからです。
案の定、提案に対して快く是非やってくれと言ってくれる人が多々いました。
しかし、色んな方とやりとりをしているうちに、まだ初めだからお金を出したくないと言う人が多いと言うことに気がつきました。
それでも数が勝負だと思い、やってはみるものの、
1つの案件を請け負ったら、編集する時間を兼ねて3ー4日は編集マンに案件を流すことができません。
ここが動画編集の最大のデメリットの部分です。
いかんせん時間がかかる。
周りを見渡してみると、しっかりとお金が払えるYouTuberは専属の編集マンを捕まえ、そうでない駆け出しの編集マンは、お金を全然稼げない人がたくさんいる。
なのでぼくは動画編集の営業代行をやめました。
やっぱり営業をする時は、ストーリーが大切です。
今まで全く畑違いのことをしていた人に任せてくれる人は、大物YouTuberさんにはいませんでした。
そこで、ぼくは自己分析をしました。
今までやってきたことはなんだろう?
自分の強みはなんだろうと。
そこで出した答えが金融でした。
毎日、新聞を読んだり、お金のことを人に教えることは好きでした。
野村證券時代に唯一とった資格にファイナンシャルプランナーというものがありました。
なので個人のファイナンシャルプランナーとして活動をしようと思いました。
ただファイナンシャルプランナーと言っても収益の上げ方は様々です。
投資助言をすることでお金をもらうファイナンシャルプランナーの方もいれば、
不動産や保険など、金融商品をお客様に買ってもらってはじめて収入が上がる営業代行のようなものもあります。
今まで営業をやっていたこともあり、営業で勝負しようと思い、これまた営業代行を選ぶことにしました。
しかし、これが失敗の始まりでした。
ぼくはファイナンシャルプランナーと名乗り、いろんな方からお金の相談を受けるようになりました。
そしてニーズがある方に不動産を提案したり、保険の一般的な説明をしました。
今まで金融とはいうもののメインは証券を扱っていたので、
不動産や保険を提案することはぼくにとってとても勉強になりました。
不動産のことを話そうと思ったら、税金のことについてある程度話せないといけません。
また、保険のことを話そうと思ったら、社会保障のことについて話せないといけません。
なのでぼくは、営業活動をしながらめちゃくちゃ勉強しました。
ぼくは野村證券のときには基本的に法人を担当しており、
お客様と言ったら経営者の方がほとんどでした。
なので、会社員の方がどんな運用をしているのか、どんな金融商品を持っているのか興味を持ちました。
しかし、何人かとお金の話をしたときに愕然としました。
クソみたいな商品持ってる人ばかりだったのです。
クソみたいなワンルームマンションや、クソみたいな生命保険に入っている人がほとんどで、しかも自分が持っている金融商品がなんなのかを理解していない人が多かったのです。
実際に、野村證券のときに社長と話した時も、
案外社長って金融知識ないんだなという感覚を持ったことを覚えていますが、
対会社員の場合はそれが顕著でした。
これは、自分がしっかりと金融知識を教えないと日本がまずい。
そう思いました。
少し話はそれますが、日本がなんで義務教育をしないか知っていますか?
義務教育をせず、国民がマネー知識がない状態の方が、都合の良い人間がいるからです。
ここら辺の話はまた今度します。
金融機関の裏の話ですが、
金融商品を買ってくれやすいターゲット層というのは、
一流上場企業の社員もしくは医者です。
ここら辺の人たちにぼくは営業をかけて行きました。
法人に営業するんだったら、その会社に飛び込めば、
社長はいます。
だから、度胸は入りますが、方法としては簡単です。
しかし、案外会社員に会うことの方が難しいんです。
会社員って平日は夜遅くで仕事をしており、休みの時は家でゴロゴロしてるか、
合コンに行っている。
なかなか会社員に接触する機会ってあまりないんです。
だからぼくは数多くの飲み会に出かけました。
さらに、スポーツのサークルなどを作り、会社員の人が来てくれるような環境作りをしました。
もちろん妻には許可をとっています。
これがぼくの大きな失敗でした。
毎日のように飲み会に行ってはスポーツのイベントを企画しているうちに、
ぼくのなけなしのお金は一瞬でなくなってしまいました。
一件決まったらこのコストを取り返せる。
一種のギャンブルのような考え方になり、闇雲に営業しながらも
全く成果が出ませんでした。
このままのペースで行ったら、2ヶ月後に資金が尽きる。
そう思いました。
そんな時奇跡的に、保険のことを教えてもらっていた
プルデンシャル生命、メットライフ 生命、ソニー生命の所長に
一緒に働かないかと声をかけていただきました。
それと、事情を話した不動産会社の方にも社員となって一緒に働こうと言っていただけました。
これは、変なプライドを張っている余裕なんてありませんでした。
そしてぼくは、数ある選択肢の中からメットライフ に転職することになりました。
メットライフ は外資系の生命保険ですが、新入社員のうちはある程度の固定給をもらえます。
助かった。
そう思ってたのも束の間。
さらなる苦悩がぼくを待ち受けていました。
意味不明に生きろ③に続く。
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