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本との遭遇覚書・別世界通信

ETV特集「戦禍の中のHAIKU」を見る。
ウクライナやロシアで俳句を詠む人に焦点を当てたドキュメント。見応えあった。
俳句とは想いを言葉にする力であり、その必要性を感じ入る。
外国語での俳句の定義や、それを日本語訳することについても興味を持ちました。その辺りについて書かれた本はないだろうか。こうやって興味を持ったことが本との遭遇のきっかけになるのだろう。

『新編 別世界通信』(荒俣宏)と遭遇。
図書館でたまたま見かけた本。荒俣さんがあれやこれやと語る本は面白い。ましてやファンタジーについての語りなのだから面白いのは間違いない。
てな訳で借りて読んだのですが、まあ濃厚で濃密で最初の『指輪物語』についてと神話(ケルト、北欧)の部分だけで時間切れ。
まあまた借りればいいやと一旦返す。
図書館の本とはたまたま出会っても、一度縁ができればいつでも会えるさと気軽な別れ。それまた楽しい遭遇。

『綺想宮殺人事件』(芦辺拓)読了。
濃厚な探偵小説を読みたいと手に取れば、かなりかなりの濃厚さでした。
作中に「うんちくにペダントリーにトリヴィアルな知識のひけらかし」とあるように、これでもかと薀蓄とトンデモ学説と見立て殺人が詰め込まれる。ページをめくれば薀蓄と出会う。右向いても左向いても薀蓄。それが作者の大いなる仕掛けとなるから堪りません。
ひとつひとつの薀蓄についても調べたら面白いのだろうなあと思いつつ、この薀蓄の館を彷徨っていたことが、先の本を読みきれなかった理由ともなるのですが。いやはやこの並行読みは頭の許容量を超えました。

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