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夫婦Slackのススメ。3年間運用の感想。

定期的に様々な方々からおすすめされている夫婦Slack。または、家族間Slack。我が家も例外ではなく、結婚する直前からSlackでの情報共有・蓄積を行ってきました。
(世代的には大学の途中からLINEが普及し始めていたので、随分遠くまできたのだなー感)

また、通常のIFTTTやZapierでのサービス間連携だけでは飽き足らず、自分自身の勉強も兼ねて、slashコマンドとそのリクエストを受けるAPIを作っていたりしています。導入してから3年以上が経ち、ようやくある程度の安定運用してきた感もあるので、1つの区切りとしてまとめたいと思います。

Slack無料プランの仕様変更について

2022/08/13現在、2022年9月1日よりSlackの無料プランが変更され、90日が経過したメッセージは閲覧できなくなる旨がSlack社より発表されています。

私達としては、現時点で夫婦Slackを今後どのように運用していこうか決めかねています。今後の関連サービスの動きを含めて様子を見ながら、最終的な方針を決めていこうかなという温度感です。まずは、データだけはエクスポートしておこうと有志によるツールを活用しています。もし、9月以降のおすすめ方法等ありましたらコメント頂けると嬉しいです。


この記事の構成

長くなってしまいそうなので、前編と後編に分けてみます。本記事は前編にあたります。
[前編] Slack本体の運用方法やその感想
[後編] Slackを中心として様々なサービスとの連携


夫婦Slackを始めた経緯と現状

二人の間でSlackを使い始めたのは、結婚・転職・海外移住を控えていた3年前。人生のビッグイベントを3つも同時期に詰め込んでいたので、とにかく「調べること」「話し合うこと」「決めること」が乱立していました。

はじめはLINE×Evernoteにて情報を整理しようとしていましたが、主に下記理由により断念。

  • LINEはすぐに情報が流れてしまい、あとから振り返ることが難しい

  • Evernoteでは話し合うこと・議論することが難しい

  • そもそもEvernoteを開くのが億劫/ページとしてちゃんとまとめることが億劫

そこで、LINEとEvernoteのちょうど中間くらいのツールがないかと思い、Slackを使い始めました。当時のポイントとしては、チャンネルとスレッドに整理することで、「調べること」「話し合うこと」「決めること」の全てに対応できるとのではないかと考えていました。

結果として、無事に3つの大イベントをなんとか乗り越え、その後の情報蓄積にも大きな役割を果たしてくれました。

さらに、「調べること」「話し合うこと」「決めること」以外にも情報連携のハブとして様々な使い方を試しながら、日々の生活になくてはならないツールになってきました。

夫婦間の情報ハブとなるまでのステップ

1.情報の蓄積・会話・決めたことメモ

最初に「調べたこと」をまとめるために、テーマごとにチャンネルを分けて情報を蓄積するようにしました。(例えば、退職手続きと海外移住の情報は分けたい)
そして、その調べたことをベースに、スレッド機能を活用して、あーしたほうがよい、こーしたほうがよいと会話を重ねながら、最後の結論をメモしておきます。

特に、結婚前はそれぞれ離れて暮らしていて、渡航のタイミングもバラバラであったため、この機能に大変救われました。

2.外部サービスからの通知を受ける

Slack標準機能をある程度使い終わると、他に夫婦間で利用しているツールとの連携をすると便利そうだとなりました。具体的には下記のような連携を行っています。詳細は後編にて述べます。

  • カレンダー予定追加通知(Google calender→Slack)

  • 買い物リスト追加通知(Todoist→Slack)

  • スキャンデータ追加追加(Google drive→Slack)

  • URL共有通知(LINE bot→Slack)

3.Google Home スピーカーと連携する・リマインダーを活用する

直接的にSlackとは関係ないのですが、今年の初めにGoogle Nest Hubを購入しました。

様々な機能があるGoogle Nest Hubですが、最も重宝しているのがリマインダー機能かもしれません。「あ、これやらなきゃ」と思ったときに、Googleリマインダーに設定しておくと、期限の時間に音声とリマインドの内容を画面表示してくれます。これにより、家事等のやり忘れがかなり減ったように思います。

ただし、デメリットとして、タスクを思いついたときにGooleスピーカーの近くにいなかったり、音声認識の精度がいまいちで思ったように登録できないことがあります。

余談:
現在のGoogleスピーカーのバグのようなのですが、「OK Google、リマインダーを設定」や「OK Google、リマインダーをセット」と話かけると、「リマインダーを設定するには、『リマインダーの作成』と言ってください」と返されて、うまく設定ができません。
一方、言語設定に英語を加えて、「Hey Google, set a reminder」と話しかけると、設定ができます。ただし、このときは英語モードになっているので、英語しか聞き取ってくれません。
斜め上の解決策として「OK Google、セット、リマインダー」と言うと、日本語のリマインダー設定機能を呼び出せます。つまり、日本語のリマインダー設定機能も実装されているのだけれども、そのトリガーメッセージの調整がうまくいっておらず、「英語の語順だけど日本語」で話すと正しく設定できるみたいです。そのうちバグが修正されるのを待ちましょう。

また、Googleカレンダーアプリをいちいち開いて、新しいリマインダーを設定するのも億劫です。

上記問題があるため、「SlackからGoogleリマインダーを設定できると便利なのでは?」と思い、Slashコマンド・リマインダー登録APIを開発したりしました。Slackの標準リマインダー機能も使い分けていますが、同期はできていません。(これができれば一番便利そう)

チャンネル構成

3年間運用する中で、複数回チャンネル構成の工事をはさみながら、現在はこのような構成で落ち着いています。なお、下記スクショはSlack Channels GroupingというChrome拡張機能を用いて表示しています。

プライベートっぽいものはぼかしてます

これがベストプラクティスだとは全く思わないのですが、概ね下記のような意図で設定しています。このあたり、何が最適なのか他の方のアイディアも参考にしたい。

  • 00番系:日々の通知情報

  • 01番系:その時々の目標・目的に向かっていくタイプの情報(旅行の予定とか)

  • 02番系:直近の目的はないけれども、情報としてためておきたい物

  • 99番系:その他

また、Slack内のメンバーは二人しかいないので、特にプライベートチャンネルにする必要は無いのですが、何故かプライベートで設定してしまっています。データエクスポートが大変になるので、あまりおすすめしません。

3年使って便利だと思うポイント

「前に話してたあれなんだっけ」「〇〇ってどこまで考えたんだっけ」というようなことが減った気がします。特に、検索できることが便利です。利用用途としては、検索できるスクラップ帳のように使えています。

特に、夫婦間の情報共有コストがすごく減りました。とりあえずSlackに入れておいて「さっきSlackで送ったあれさー」みたいな会話も良くします。たぶん、言った・言わない系の喧嘩も減ったと思います。

また、引っ越し・旅行・結婚に伴う諸々等、二人で共有の目的を達成する「プロジェクト」というのは、割と生活していると発生するものかと思います。こういったときに、共通の目標に向かって効率的に連携ができるようになったかなと感じます。上記のチャンネル構成でいくと、01番系のチャンネルはビジネスユースの場合とかなり近いですね。

最後に、便利ポイントではありませんが、3年も経つとだいぶ忘れていることが多いので、「あ、昔の自分こんなこと言ってる・調べてる」等発見があって面白いです。

今後改善していきたいポイント

まだまだすべてをうまく回せているわけではないので、改善したいポイントもでてきています。最近はNotionも使い始めているので、ますます棲み分け問題が難しいです。

  • 最適なチャンネル構成が謎(きれいにMECEに作るのが難しいので、どのチャンネルに投稿した内容だったか忘れる事が多い)

  • 通知を受けるハブとしてはすごく機能しているが、Slackからいろんな操作をできるようにしたい

  • テーブルデータの保持などは苦手なので、Notion等へのリンクを貼る形にならざるを得ない

  • そもそも無料プランの変更によって、「情報蓄積」的な用途に向かないツールになってしまった。

まとめ

以上、3年間試行錯誤しながらも便利に使えていたSlackを紹介してみました。人それぞれ、最適な利用方法は異なると思いますが、どなたかの参考になれば嬉しいです。

また、冒頭にも述べたとおり、プラン変更による対応はまだ決めかねていますが、最終手段はお金で解決になるかなと思っています。



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