失楽園って話。

今日もまた手を伸ばしてしまった。

ダメだとは知りつつも、欲望に抗えず今日も…。こんな関係は望んではいないし、未来も無い。このままこんなことを続けていても、いずれ痛い思いをするのは自分なのだ。

それは分かっている。
分かっているのにズルズルと今日もまた、この半ば自虐的な行為を辞めることができない。

いっそ切り落としてしまえばいいのだろうか？ひどい状況になる前にいっそのこと…。いや、それは無理だ。分かってる。切り落とすなんてことはできない。

僕らは生まれた時から一連托生なのだ。

でもこのままこの行為を続けていたら、きっと血を見ることになる。お互いそれは分かっているのになぜ自分から不幸になろうとするのか。

快楽に溺れる哀れな男。お前はいったいいつまでこんな事を続ける？

人間という生物の不合理さを呪いながら、今日も僕は固くなった踵の角質をむしり取っている。

んじゃね！