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最後のゼミを終えてって話。

最後までオンラインだった。

4月に初めて学生の顔を見たのもPCの画面越し。毎週オンラインでゼミを行い、オンラインで卒論指導を行い、オンラインで就活相談を受け、今日もオンラインで締めくくった。

直に顔を合わせたのは、年間で3回くらいしかなかったのじゃなかろうか。

新しく赴任になった大学で全く知らない学生とゼミをオンラインで行うことの何とも言えない手の届かなさ。

致し方ないこととはいえ、やはり最初から最後まで互いに手袋越しに握手するような中途半端な距離感はぬぐえないままだったな。

それでも、4年生の何人かは今日のゼミ時間が終わった後もしばらくミーティングルームから出ようとせず、小一時間ほど特に目的もない会話を楽しむことができた。

卒論指導での細かいやりとり、特にかなり力をこめた原稿へのフィードバックが彼ら彼女らに僕に対する信頼感みたいなものを生んでくれたんだろうか。SlackとZoomから伝わってくる文面と表情に、少し湿っぽさが混じるようになったのは、年も明けて〆切が見えてくるころだったような気がする。

オンラインで授業やゼミのコミュニケーションを取ることは、予想通りとても難しく、肌感覚が全くつかめないこともしばしばで、手ごたえもくぐもってて刺さり具合も不明瞭になってしまう。アイコンタクトも意味のある沈黙も伝わらないのでどうにも勝手がわるいが、

結局のところ相手に対する誠実なフィードバックがやはり一番基本となる信頼関係を生んでくれるという点は、オンラインもオフラインも変わらないようだ。

もう少し通常のゼミでもそうした機会を作っていければよかったなーとは思ったが、まぁゆっくりやろう。

んじゃね!

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浅沼大樹
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