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今年も終えた、アレの話。

このシーズンは、アレがやってくるので大学4年生はだいたい戦々恐々としている。

アレとはアレのこと、つまり、卒論である。
書く側にとっては苦痛でしかないアレだが、
面倒見る側にとってもこれはなかなかにアレな作業である。

色んな意味でアレなのだが、毎年思うことがある。
それは、「文章能力で社会的評価が決まってしまう可能性がある」ということである。

このことに関して面白い動画があった。
(クリックするといきなりホストが出てくるが、そういう動画なのでびっくりしないでほしい)

https://video.twimg.com/amplify_video/1751590457921126400/pl/OjhENI9YWrag7itS.m3u8?tag=14&container=cmaf

この動画の中では、新人ホストらしき人たちへの教育として、毎日日経新聞(日本経済新聞)を読ませていることが紹介されている。
なぜそんなことをするのかというと、お客をつかむには彼らにとっては会話が命であり、会話とはすなわち言葉の連なり、つまり文章作成能力如何によってそのクオリティが決まってくるということだ。

そのための知識を蓄えて、それを文章として頭の中に構成し、アウトプットする訓練として日経新聞を読み、その内容を人と話すことで定着させ、文章能力を引き上げる練習をしているらしい。
お客の心を掴む会話ができなければ売れるホストにはなれない。そのためには文章能力が求められ、そしてそれはお店自体の売り上げに直結する話なのである。

翻って、我が学生たち。あたしは大学教員として働き始めて10年ほど経つが、この間ずーっと言ってきた。「君たちの社会的評価は、君たちが書く文章のクオリティで決まるよ」と。

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