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私の身体を離れた元素の行方って話。
最近よくランニングをしている。
ランニングは海馬や前頭葉を刺激し両者の神経細胞のネットワークを強固にして思考力・想像力・記憶力などあらゆる脳の力を強化することが科学的に証明されている。さらに、ランニングによって新しい神経細胞が生まれ、脳が物理的に大きくなることも証明されている。しかも、その効果は年齢に関係ない。若かろうが年寄りだろうが、運動すれば脳の機能は向上し、確実に若返り、大きくなる(もしくは脳の萎縮を遅らせることができる)。
脳のために、ランニング。脳は考えるためじゃない、身体を動かすためにある。身体を動かすためには考えなければいけないから、結果的に考えるために必要な力も身体を動かすによって養われるというわけだ。
というランニングのモチベーションは今はとりあえずどうでもよくて、
そうやって走ってる間に、副次的な結果としてなんとなく体重が落ちてきたわけですよ。2ヶ月で2.5キロほど。
体重が落ちるということは、それまで僕の身体を構成していた炭素とか窒素とかリンとかカルシウムとかそういう元素が2.5キロ分僕の身体を離れたことになる。
でも、当然だがその元素は消えて無くなるわけじゃない。地球上のどこかには必ず存在している。
もしあなたが最近体重が増えたとしたら、その増えた分の体重に含まれる元素はもしかしたら僕の身体から出たものかもしれないのだ。
この先僕の体重が落ちれば落ちるほど、排泄や発汗などから対外環境中へと流出し、地球上のどこかにいる動植物の体内に入るかもしれない。それが人間の食料になるかもしれない。そしてそれをあなたが食べるかもしれない。
そうやって、僕の体重が落ちる分と正確に同じ量の元素が地球上のどこかを漂流して、誰かを2.5キロ分太らせている可能性も無くはない。
なんとも深淵な話だ。
んじゃね!
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