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尻物語認知編

尻物語予兆編からの続き。予兆編はこちら。

10年ほど前のイタリアで、いよいよ僕はメスで尻を切られる決意をした。

前回の予兆編の最後(有料部分)で述べたように、事態はもう「放置できない」ところまで進行していたのである。

勘のいい人には既にお分かりと思うが、この尻物語は「痔瘻(じろう)」という病気に関する記述である。

痔瘻とは、読んで字の如く「痔(肛門付近の病気)の中で瘻(こぶ)ができるもの」という意味だ。また、「瘻(ろう)」は、胃瘻(いろう)という措置があるように、「管を通す」というような意味で使われる。

具体的にどういう病気かというと、簡単にいうと「直腸から管がのび、肛門以外の部分に穴が開く病気」である。(下のリンクなどにわかりやすく解説があります)

「直腸から管が伸びる?」
「肛門以外の部分に穴が開く?」

意味がわからない。
というか、おぞましすぎて想像したくない。
しかし、脳がいくら想像を拒否しようと、僕の尻には予兆が見えるのだ。
現実をいくら否定したところで、尻を否定することはできない。

今しなければならないことはこの現実を直視し、解決策を見つけることだ。というわけで、僕は留学先のイタリアで一人自室に籠り研究に没頭する新進気鋭の若手研究者よろしく痔瘻について調べまくったのである。

痔瘻なんか知らない

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