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卒論添削譚

1月末。卒業論文の季節である。4年間の学びの集大成、などと言われながらも心の中では「果たして集大成するほど何か学んだだろうか?」と身も無ければ蓋も無い思いを胸に秘めてキーボードを叩いたものである。

卒論は果たして学生が執筆するものであるが、そこには当然伴走者というか、軌道修正担当者というか、ダメ出し請負人というか、学生が執筆した原稿を添削する教員がいる。大学教員生活10年目の僕は、9回目のこの季節を迎え、そして昨日その季節が終わった。
*赴任当初の年度には4年次の担当学生がいなかったので、10年目にして9回目ということになる。ゼミ所属学生の年次によって決まるので、赴任当初からゼミに4年次学生が所属していた場合は、赴任初年度から卒論の添削をすることになる。

今回は、そんな卒論添削譚を少し書いてみる。というか、吐き出してみる。多分あんまりいい話にはならないので、ここからは有料ゾーンにしよう。

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