時代に逆行!?~木造オフィスの需要増について~
最近は面白いニュースがなくてなかなか紹介できてなかったんですけど、久しぶりに興味深いニュースが出てきたので紹介します。
実は今、“木造の“オフィスの需要がものすごく上がっているのです。木造の建造物と言えば、昔の長屋のようなイメージを持つ人が多いと思いますが、実はそのイメージとははるかに異なる、おしゃれでエレガントな木造のオフィスが今、徐々に増え始めています。ドイツ銀行のオフィスがあることで有名な溜池山王ビルも実は木造のオフィスとして清水建設が建てたもので、ひそかに注目が集まっているそうです。
ではなぜ、このような木造のオフィスに対する需要が高まっているのでしょうか?
実は昨今のSDG’sへの意識の高まりが関係しているのです。木材オフィスは使用している木材が吸収したCO2がカーボンオフセットと同じ役割を果たし、オフィスのCO2排出量を実質的に減らしてくれます。一見すると木材を使用することは森を切り倒して開拓していくような自然破壊を連想させるため、自然破壊等の悪いイメージを思い浮かべる方も多いかと思います。しかしながら、興味深いのが実は林業は木材の需要が上がれば上がるほど、回転率が高くなりより多くの木を植えることができるのだと言います。つまり木材をより多く使用することは、自然破壊とは対極にある“林業の再生”にあたる行為なのです。特に日本は林業が昔は流行っていたものの、外部資本(特に中国等)の進出に押されて今では国内林業は衰退の一途をたどっています。だからこそこの木材オフィス需要が高まって日本の林業が復活して、なおかつ企業もSDG‘s経営を達成できればいいですね!