小説「性感軌道」

 突如霊峰富士の火口より巨大な鬱血した男根が背を伸ばしそのまま大気圏を通過し月に向かって背を伸ばし続けとうとう月に突き刺さった。
 人々は男根の内部の血管の流れを利用し月へ行く計画を立てた。
 しかし男根は痛みに弱いようで血管に異物が入ると海綿体の膨張も収まりふにゃふにゃになってしまい月からも先っちょが抜けてしまい宇宙空間をふにゃふにゃ漂うだけになってしまうのであった。
 だがそこは変態大国日本である。ふにゃちんの周囲360度に全世界が仰天する大きさの巨大プロジェクターを据え付け、メジャーからインディーズ果ては海外のポルノまでを昼夜問わず映し出してちんこを鼓舞した。
 こうして地球と月を結ぶ「ペニスベーター」が本格的に稼働を開始し、遅れていた月開発は一挙に進んだ。
 だがそのためには男根を励ますための新しいポルノが必要となり、日夜新しいポルノメディアを量産するために容姿が整っていたり淫靡な資質を持った女性が高額のギャラで集められて出演するポルノが大量生産された。
 後に地球を侵略することになる木星の衛星からやってきた宇宙人たちは地球が所蔵していたそのポルノの量に驚き感動し、そしてたくさん抜いたという。

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