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短編小説:性器幼虫(性器を拷問に使う本当にひどい小説です。読書注意です)
い、いまから酷い小説を書く。
本当に酷い小説である。よくこんなものを考え、あまつさえそれを文章に起こそうとしたのか、自分の正気を疑うが、思いついてしまったものは思いついてしまったものだ。そもそもそれをしっかり表現できるかも怪しいが、やってみることにする。
「フワーッハッハッハッハッハ! これが世界最高の諜報部員と名高い、リングスとはな。簡単に捉えられてしまったではないか。さすがの諜報部員も人の子だのう。自身の家族を盾に取られて、のこのこやってきて両手を突き出すとは」
「なんとでも言え。悪の秘密結社シックスナインの総統、ラチオよ。妻と子供が解放された今、俺には何の未練もない。一諜報部員として、どんな拷問を受けようと、何の情報も漏らさずにここで殺されて見せてやる」
「ククク。そう言うのはわかっていたぞリングス。しかしお前には話してもらわなければならないことがたくさんある。悪いが手段には構っていられぬ。是非とも貴様が口を破る方法を試させてもらう」
「そんなものはない」
「いやある! おい、あれを持ってこい!」
手下が持ってきたのはガラス管に入った青色の透明な液体であった。中でふつふつと泡が立っているのが見えて取れる。
「ふふふ。これが何だかわかるか」
「・・・・・・・」
「分かるわけもなかろうよ。よいよい。説明してやる。これはな、甲虫の幼虫であるイモ虫のDNAを分解して原初の地球にあった海水、つまり原初の地球の海中に生きていた生物が無性生殖を行っていた生命のプールと同じ成分の水分に漬け込んだものよ」
「・・・・・・・」
「これをいまからお前に注射する。どうなると思うかね」
「・・・・・・・」
「わからんだろうなあ。ふひひ。教えてやろう。いいか。このDNAはとにかかく自身の分身を作ることだけに貪欲だ。そして現代を生きる人間。人間のどこにその生殖の核があるか、わかるか? リングスよ」
「・・・・・・・!?」
「さすが察しの早いお前のことだ。わかってしまったのだろう。そうだ! このイモ虫のDNAはおまえに注射されしだい、お前の精巣、つまり金玉に向かうのだ。そしてそこでお前の精子に付着し、尿管を通り、お前のおちんちんの先っちょにまで行き、そこで待機を始める」
「・・・・・・・」
「次から次へと精子は尿管で待機を始め、お前のおちんちんは勃起して海綿体が膨張していないにもかかわらず、皮膚の膨張限界ギリギリまで膨れ上がる。そう、まさに巨大なイモ虫のように」
「・・・・・・・!」
「もちろん、精子たちの脈動によりぶよぶよのおちんちんは虫かゾンビのようにぶよぶよと動くぞ。そして尿管に詰まっているのだ。おしっこなんかしてみろ。死にはしないものの、DNA寄生された精子たちが流れに逆らうからおしっこはなかなか出ず、死ぬほどの痛みを感じながら用を足すことになる」
「許してくれなんでも話す」
「素直ないい子だ。本当か」
「全部話す。もうだれが死んでもいい。しかし俺のおちんちんがゾンビイモ虫になるのだけは嫌だ」
「ふはははは。そう言うと思っていたよ。素直なやつだ、リングス」
「ラチオ。お前が話がわかる男でよかった」
「おい、その薬液をこの馬鹿にぶちこめ」
「ラチオ!? どういうことだ! 俺は条件を飲んだではないか!」
「飲んだ。ああ飲んだよ。しかし、俺も飲んだんだよ」
「どういうことだ!?」
「この組織、シックスナインのボスにな。その青い液体を飲まされた」
「まさかお前!」
「そうだよ。おれも元は諜報部員。凄腕と噂されたこともあった。しかしそれも過去のこと。今は股の間にイモ虫を飼って、毎度の排尿やたまにやってくるそれこそ地獄としか表現できないような痛みを伴う夢精からくる激痛を我慢する、おちんちんイモ虫人間なんだよっ! お前も俺と同じ痛みを味わうがいい! そしてこの狂気の寄生DNAシステムを破壊する方法を探すために協力をしてもらう!」
「や、やめろーっ!!」
プス。注射がされた。
しばらくして、リングスのちんこがもぞもぞと動きはじめた!
「うわーっ! ちんこがーっ! 俺のちんこがああああああーっ!」