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ガン告知から抗癌剤治療まで。②
8/20〈脳MRI〉
入院中、機械のスキマ時間にやるのでいけるとき呼び出しますと言われて結局呼ばれたのが夕方の16時過ぎ。
トータルで20分もかからなかった。
CTみたいに寝転がった状態で機械の中に入る。
他と違うのが頭を固定されること。
機械音がデカい。色んな種類の機械音を爆音で聞かせてくる。こんなに機械音の種類あるんだ…って感心した。発表会だと思って聴いてあげよう。
がん検査が始まって段々と自分は癌になったんだな、と実感が湧いてきた。
少しずつ 少しずつ進んでる。
どうなるかわからないけど。まずは検査。
8/21〈退院〉
午前中退院。
宣告された日も薬なしで寝れたけど自分の部屋に帰ってから自分がどう思うかが怖かったので眠れる薬と抗不安薬を貰った。(結局飲まなかったけどいざって時は薬があるもん☆のお守りとして良かった)
5日間離れただけなのに家がすっごく懐かしかった。
帰宅早々過剰に世話をしてくる母に「普通でいたいから病人扱いしないで。普通にして!」と軽くキレてしまった。
「がんばろう」も禁止にした。
(一週間くらいで心も整ったので頑張ろうとか頑張ってとか言われても平気なったけど)
8/25〈PET-CT〉
脳以外の全身に転移がないかをみる検査。
当日絶食。2時間くらいかかる。
造影剤?を血管から入れて全身に回るまで30分個室で待機。リクライニングチェアと毛布があって灯りも調節できる快適空間だった。
待機中に水をなるべく飲むように言われる。
呼ばれたら撮影する部屋に移動。体感30分くらい撮影した。静かで寝れる。最初に息止めが一回あるけどその後はボーッとすればいい。
終わるとまた個室に戻って30分安静に過ごす。
なるべく目も使うなと言われていたので目を閉じて色々と考えた。個人的にこの時間でかなり頭が整理されて悩みが小さくなったのでいい時間だった。
「ただ1日一生懸命生きればいいだけ。すごくシンプルなこと」ってところまで片付けることができて悩みじゃなくなった。
呼び出されたら2回目の撮影へ。最初より短めで15分くらいだったかな。息止めが1回あって後は同じ。考えるな、ボーッとしろ。
8/27〈転移ないか聞く〉
MRIとCTの結果を聞きに行った。
絶対に転移してると思って聞きに行った。
結果は肺の中は右も左も転移しまくりだったけど他は疑いはあるもののひとまずOKだった。
聞きに行くの超怖い。
これから先も転移してる、してないをハラハラしながら聞き続けるのか…。
9/1〈薬みつかる〉
予定より早く検査結果が出て無事保険適用の薬「アレセンサ」が見つかった。
この数日前からあばら骨が日に日に痛くなっていった。あと少し食べただけでも疲れて寝てしまうようになった。
9/2〈入院 / 抗癌剤治療〉
1回2錠、1日2回服用。
辛さはなにもない。
2日後には咳も減ってきて食欲も出てきた。確実に効いてるのに何も辛くない。髪も抜けないし肌も荒れないし良くなるばっかりで…いいんですか?(((アレセンサありがとう…!)))
薬剤師さんからアレセンサのガイドブックとアレセンサダイアリーという冊子を2冊渡された。
この冊子を貰うことで第一章は終わったんだなと感じた。
後は癌と一緒に外で生きていくんだよ、と言われたような。
副作用が大きくならないように気をつけながら。
体の不調をちゃんと見ながら。
色々考えたり、たまにやさぐれたりしながら。
アレルギー反応もなかったので一週間で退院。
今アレセンサ4週目、ますます元気に生きてます。咳は全くでなくなりました。あばらの謎の痛みは痛み止めで収まってます。
アレセンサの詳しいことは後日まとめて書きます。服用しているのが肺がん100人中3-5人程度なので需要少ないかもしれないけど…。
ではまた。