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昨日から始まった新シリーズ。クライアントから公開許可が出たおかげで珍しくオンラインセッション(ZOOM)の様子が紹介できます。
その1では、自部門の急な売却で混乱しているクライアントの気持ちを、丁寧にヒアリングしながら整理していきました。その2ではそれを踏まえて「言えなかった気持ち」を社長にぶつけるポジションチェンジが始まります。
オンラインでも簡単にできますから、ぜひ参考にしてみてください。
その1の最後で、コーチはクライアントに「椅子をもう1つ用意して向かい合わせに配置」するように依頼しています。それを受けてクライアントは上図のように椅子を配置しました。
コーチは、クライアントに社長の椅子の方を見てもらうようにお願いして
蓋をしていたものを吐き出してもらいます。そしてそれらを綺麗に収めていきたいのです。
そのためにもまずは出し切ってもらうこと。ここでもスケーリングは便利ですね。
スケーリングを使うと一気に進みますね。オンラインでも簡単です。ただし、コーチは、相手がポジションチェンジに集中できるように、声のトーンを押さえ、少しゆっくり目のスピードで話しかけています
感情を伴う思いは大分出せたようなので、それ以外の「言っておきたいこと」を確認します
「あとは?」など網羅の質問も使い勝手がいいですね。クライアントが集中している状態で使うと、これだけで延々と引き出せます。
人のことは言えるのに、自分のことは「謝ってくれ」と言えないクライアント。なので僕はそれを促しました。
休みもプライベートも返上
彼のご家族への想いを考えたら、重い重い言葉です。
けれど、これが言えたことで
「よく頑張ったし、支えてもらった」
という認識へと整理されていったのでしょう。
では、今度は社長にキチっと伝える練習です
言えなかったことを、冷静に、でも力強く伝えるクライアント。でも最後は感情が溢れてきて、涙が止まりません。
僕はここで
こうやって強烈に整理をかけてみたのです。強い感情が存在するときに、新しい考えがインストールされます。だから感極まる彼に僕は次の考え方を伝えたわけです
・あなたはベストをつくした
・それをみんな知ってる
・事情を知らないやつはどうでもいい
彼が自分を信じて迷わず進んでいけるように。。。
彼に新しい考えがセットされたのを感じて
いよいよ社長の椅子に座ります。ここまで時間をかけてクライアント自身の気持ちにしっかり寄り添ったからこそ、クライアントはうまく社長になりきることができます。
自分の話を聴き切ってもらえたから。だから他人の立場にも立てるのです。
社長の気持ちにつながっていくクライアント。
「ひとりぼっち」という言葉がでたのをいいことに、目の前の椅子に意識を向けてもらうことにしました。
社長がクライアントの話を受け入れ、きちんと謝罪してくれるなら、気持ちよく進んでいくことができるわけです。
でも、社長の現状だとそれは難しいのでしょう。そこで
こんなやり方があるわけです。勇気があったらこれが言える。ってやつですね。
そしてこのパート最後の仕上げに入ります
バトンを受け継ぐ儀式ですね。さらに
綺麗に収まりましたね。クライアントの社長への想いが、うまいこと収まるように
CO「『せめてお前だけには俺の気持ちをわかっていて欲しい』そう言ってもらえますか?」
と働きかけたのです。社長の一番の理解者でありたかったクライアント。本当は社長と夢を叶えたかったクライアント。彼の気持ちの収まりどころがようやく見つかったようです。
ということで、心理的な決着はつきましたので、ここからは現実対応を考えるフェーズに入っていきます。どのように進めていくのが次回をお楽しみに
僕たちと人生の岐路を切り開くコーチングをしたい方は