誕生日に思う「人生の喜び」

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 12月10日は誕生日でして48歳になりました。来年でコーチ20年なので、20/48=人生の4割強はコーチングをやっていることになります。なかなかのコーチ比率になってきました。

 コーチングは本当に面白いものです。とくに僕がやっているスタイルのコーチングは、これまでの自分の人生をつくってきた「思い込み」を変化させていくことを含んだものです。だからたった1度のセッションでも、クライアントの人生の角度が変わっていくのを手伝えることは、本当にやりがいがありますし、出会えた幸せを実感しています。

 20年の感謝を込めて、記念講演会へご招待(無料)しますので、ぜひご参加ください。facebookグループ内で行いますので、上のリンクからお願いします。

 2024年12月15日 1330−1530
 『思い込みを変えて、人生を変える』
 ※リアルタイム参加できない方は、アーカイブ視聴もできます。

記念講演会

 2時間たっぷり、具体的な事例を踏まえて、コーチング&カウンセリングで「思い込み」を書き換えていくためのテクノロジーとポイント解説をしていく予定です。文字で読むのとはまた違った形で理解が進むと思います。

息子が生まれて

 人生の転機は何度もありますが、最近では4年前に息子が生まれたことは、大きな転機となりました。

 目を離すと死んでしまう生き物が家にいること。自分の関わり次第で、人生が変わっていく存在と毎日を過ごすこと。この子のためなら自分の人生は惜しくないと思える相手に出会えたこと。

 それまでどこか、人との出会いを「一時的なもの」と捉えていた自分にとって、生涯にわたる関わりが、間違いなく存在するであろう相手が生まれたことで、世界観が変わってきたのです。

 ますます社会全体の幸せを考えるようになりました。小さなことですが、街中でも笑顔、挨拶、そして親切を振りまきながら生きようと努めています。焼石に水かもしれませんが、親切や笑顔が循環する社会にしたいとの思いからです。

 でも、それよりも多くの親切に出会うことができました。子育てに厳しい社会だという声もありますが、ありがたいことに子どもと生きてきて、嫌な目にあったことはありません。むしろたくさんの親切や愛情をもらってきました。本当にたくさんの人が声をかけてくれます。席を譲ってくれます。ベビーカーの上げ下げを手伝ってくれます。飴ちゃんをくれます。一緒に遊んでくれます。国籍問わず、多くの方がしてくれます。人間の本性は愛情深いものであると痛感しています。

 そして、それを屈託なく受け入れる子どもたち。笑い、手を振り、話しかけ、ふざける。彼らの持つ人への信頼感や愛情の大きさには驚きます。そしてそれに応えて、子どものような自然な笑顔で遊んでくれる見知らぬ大人たち。彼らは普段の表情の下に『子どもとしての自分』を持ち続けていて、必要ならばサッとそれにつながって、一緒に遊んでくれるのです。たくさんの人たちがそんな風に子どもたちと遊べるのだということに驚きました。

 「保母さんですか?」みたいにハイレベルに遊んでくれる人がどれだけたくさんいるか。そのことに驚きました。でも考えてみたら当たり前で、僕たちはみんな「元子ども」ですし、大人の多くは子どもを育てた経験もあるわけです。僕はそんな当たり前のことも忘れて生きていたことに気づきました。

 うちの子はまだ4歳と2歳なので、動物的な部分を多々もっているわけです。ベッタリくっついてくるし、泣き叫ぶし、食べこぼすし、逃げ出すし。。でも彼らと接していると、僕たち人間って本当に動物なんだなということを思い出します。「ちゃんとすべき」って動物的な自分から離れることを指している場合が多いと思うのですが、もっと動物的な側面も許容しながら生きたほうが幸せなのでは、などと思うようにもなりました。

所属欲求と自己実現欲求

 そして当たり前のことですが、子どもたちと触れ合っていると、いかに日々のコミュニケーションが彼らの人格形成に影響しているのか痛感します。

 彼らは大人がやっていることをよくみていますし、それに適応しようと努力工夫しています。なるべく家族みんなで幸せに生きていくためには、どのように振る舞ったらいいかを色々とためし続けているのです。

 そうしながら、社会でうまくやっていける自分になっていこうとしているわけです。息子殿(4)はお調子者路線に進んでいるようです。率先して皆を笑わせ、どこでも楽しい雰囲気を作り出すムードメーカーです。

 そして毎日、何かを工夫し、成長しようとし続けるのも子どもたちです。よく観察していると、子どもは毎日工夫し、毎日何かを試しています。そしてこちらが関心を示すと、それがさらに加速していくわけです。息子たちを見ていると、人間の成長欲求の強さに驚きます。毎日記録更新を続けていくちからを見せつけられるのです。

 僕はコーチカウンセラーとして、クライアントの幼少期の体験を聴かせてもらうことが多いのです。幼少期の体験と、現在の認知行動パターンは、おどろくほど関連しています。まさに幼少期に人格形成をしているわけですから、当然ですね。

 僕はいま、当事者として息子たちの人格形成の場にいるわけです。動物から人間になろうとしていく、その現場にいるのです。そのことの圧倒的リアリティは、コーチカウンセラーとしての自分にたくさんのことを教えてくれています。息子たちには感謝しかありませんし、恩返しをしようもないくらいの、たくさんの知恵と勇気と愛情をくれるのが彼らです。

父母に感謝を

 自分自身の子ども時代に対する考え方も変わりました。かつては「被害者的な視点」で両親のことや、子ども時代を見ていたと思います。

 もっと◯◯してほしかった。どうして××ばかりしたんだ。そのせいで。。。

 みたいな感じですね。でも実際に子育てしてみると、なかなか思ったようには関わり続けられないわけです。だから、これが減点方式で採点されるとしたら、親業というのはなかなかにキツイものだな、と思うようになりました。

 また、母と「子育て」について話し合う時間を持てたおかげで、母がどのうような考えて自分たちのことを育ててくれたかを理解することができて、「被害者視点」から視野を広げることもできました。これも息子たちに助けれられていますね。

 今日も誕生日の感謝を伝えるために実家に電話し、照れる母に感謝を伝えることができました。本当に僕も人生の中で家族に何度も心配迷惑をかけてきたのに、変わらず愛情を注いでくれることには「偉大」以外の表現が見つかりません。

人生の意味

 人生100年時代といえども、僕の人生も折り返し地点です。そしてこれからどんどん昔のようには身体が動かないのも理解しています。だから、もっともっと様々な場所にでかけ、したことのなかった体験をしてみたいと思っています。

 人生の意味の1つは、地上でしかできない体験をすることだと思うからです。様々なものを直接見聞きして、心を動かす。それをするために私たちはこの身体をもっているのでしょう。

 「感動」。なんという人間的で素晴らしい感情なんでしょう。胸打たれる、圧倒される、興奮する、喜びに満ち満ちる。そんな瞬間を体験することは人生の喜びです。

 「感動」は喜びであるだけでなく、「感謝」にもつながると思います。人への感謝。地球や宇宙への感謝。命とそれを育んでくれるものへの感謝。

 多くの人が感謝と感動で生きる世の中になっていくこと。そして自分も誰かに「感動」してもらうことに向けて、自分の人生の時間を使っていくこと。そんな世の中になるといいなと思っています。

80歳の時に後悔すること

 48歳の年を迎えるにあたり、自分に質問しました

 「80歳の自分が後悔するとしたらそれは何についてだろう」

 そこで出てきた答えが

 ①後継者を育てなかったこと
 ②カウンセリング業界に貢献しなかったこと

 だったのです。僕自身は少なくともコーチングについては日本でもっとも大量の情報を提供してきた存在であると自負しています。noteもそうですし、YouTubeや書籍など広く情報提供してきた20年です。

 スクールでは300時間以上のトレーニングプログラムに参加してくれたコーチがありがたいことに2,000人以上いるわけです。

 でも、後継者を育ててきたかといえば、そんなことはない。僕がやれるようになったことを、丸ごと伝授したい。そしてその人たちに活用してほしい。全部使えるようになったら本当にすごいことだから。

 そんな風に思い、来年からは「後継者育成」を含め、より実践的なトレーニングを提供していこうと思っています。

 もう一つはカウンセリング業界への貢献です。僕はコーチとして活動していますが、その背景にはたくさんの臨床心理の先生たちの存在があります。その教えやご指導がなければ、僕がコーチングと呼んでいるものは実現していないのです。

 いつか、その先生たちに恩返ししたい。僕がコーチングという形で彼らの教えを実践した結果学んだことを還元していきたいという思いがあるのです。こちらは、どんな形でそれを実現するのかまだ決めていませんが、僕が体験したこと、発見したものを、カウンセラーの方たちにも活用してもらえるようにしていきたいと思っています。

死後の世界はあるか

 死後の世界があるかどうか僕にはわかりませんが、僕はあると信じることにしています。その方が僕が幸せに生きるのには良さそうだからです。

 死後の世界には、懐かしい人たちがいっぱい待ってくれているのです。その人たちは、僕がどんな体験をして、何を残そうとしているのか、そのことに興味を持って、応援してくれています。

 僕は彼らに、自分の話を聞いてもらう日に向けて、毎日を生きていくのです。そこには若くして亡くなった友人たちもいます。僕はいつか彼らと会って、彼らの話も聴かせてもらうのです。

 そんな世界をどこかで想定しているから、大変なことがあっても、生きているからこそできることに意識を向けて、そこに取り組むことができる。感動と感謝で生きることにつながっていくことができるような気がしています。

 今年は人生の中で、最も自分らしく生きた一年にしよう。もっとも一生懸命生きた一年にしよう。

 そんな決意で、あたらしい一年をスタートします。読んでくれてありがとう。あなたともどこかで語り合いたいです


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