見出し画像

なぜコーチングを受けるとウェルビーイングが高まるのか?

「コーチングの目的は?」と質問すれば人によって様々な答えが返って来ると思いますが、最終的にはウェルビーイング向上が目的ではないでしょうか。(ほとんどの人のほとんどの行動は、ウェルビーイングの何らかの側面の向上を目的としているはず)

今回は、どうしてコーチングを受けるとウェルビーイング向上につながるのか、端的にリストアップします。

コーチングでウェルビーイングが向上する理由

  1. 行動変容促進 → 達成→自己効力感向上 → ウェルビーイング向上
    行動変容が自己効力感を高め、クライアントの目標達成能力を強化する​。

  2. 感情的スキル強化 → ストレス管理能力向上 → ウェルビーイング向上
    共感や感情的サポートにより、クライアントのストレス耐性が向上する​。

  3. 内省と自己認識促進 → 自己調整能力向上 → ウェルビーイング向上
    内省を通じて自己理解が深まり、適応的な行動が可能になる​。

  4. 目標設定・達成支援 → 達成感増大 → ウェルビーイング向上
    目標設定と達成が自信と満足感をもたらす​​。

  5. 対人スキル向上 → 社会的関係の質向上 → ウェルビーイング向上
    コーチングにより育まれる対人スキルが、職場や個人の関係を強化する​。

  6. 問題解決支援 → 課題の負担軽減 → ウェルビーイング向上
    実行可能な解決策を特定することで心理的負担を軽減​。

  7. ポジティブなフィードバック →自信UP・ 学習と成長促進 → ウェルビーイング向上
    ポジティブなフィードバックが自己認識と学習意欲を高める​。

  8. キャリアプランと活動のマッピング →迷いの軽減・達成感と自信UP → ウェルビーイング向上
    キャリアの方向性を明確にすることで、自信が育まれる​。

  9. 協調的なコーチング関係 → 安全な心理的環境の提供 → ウェルビーイング向上
    コーチとクライアントの信頼関係が心理的安全を促進​。

コーチングの成果に関するレビュー論文(Cidral et al., 2023)を読み解きながらリストアップすると上記のようになります。

所感

改めて並べてみると、「この人にはこんな変化があったな」とクライアントさんたちの顔が浮かびます。一人ひとりの必要性に応じてコーチングを活用していただいた結果、それぞれウェルビーイング向上を感じてくれていると思います。

ウェルビーイングが高まると他の人のウェルビーイングを高める余裕が出てくると信じています。多くの人にコーチングを活用していただいて、ウェルビーイング向上の連鎖が生まれることを期待しています。

参考文献

Cidral, W., Berg, C. H., & Paulino, M. L. (2023). Determinants of coaching success: a systematic review. International Journal of Productivity and Performance Management, 72(3), 753–771. https://doi.org/10.1108/IJPPM-07-2020-0367

プロフィール

藤田 大樹(ふじた だいじゅ)
Brain−Plus代表
【専門分野】
ビジネスコーチング/メンタルヘルス
【学歴・資格】
京都大学総合人間学部卒業
名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了 理学修士
University of Strathclyde MSc Psychology with a Specialisation in Business 在学中
国際コーチング連盟 PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)
EAPメンタルヘルスカウンセリング協会 EAPメンタルヘルスカウンセラー

いいなと思ったら応援しよう!