なぜコーチングを受けるとウェルビーイングが高まるのか?
「コーチングの目的は?」と質問すれば人によって様々な答えが返って来ると思いますが、最終的にはウェルビーイング向上が目的ではないでしょうか。(ほとんどの人のほとんどの行動は、ウェルビーイングの何らかの側面の向上を目的としているはず)
今回は、どうしてコーチングを受けるとウェルビーイング向上につながるのか、端的にリストアップします。
コーチングでウェルビーイングが向上する理由
行動変容促進 → 達成→自己効力感向上 → ウェルビーイング向上
行動変容が自己効力感を高め、クライアントの目標達成能力を強化する。感情的スキル強化 → ストレス管理能力向上 → ウェルビーイング向上
共感や感情的サポートにより、クライアントのストレス耐性が向上する。内省と自己認識促進 → 自己調整能力向上 → ウェルビーイング向上
内省を通じて自己理解が深まり、適応的な行動が可能になる。目標設定・達成支援 → 達成感増大 → ウェルビーイング向上
目標設定と達成が自信と満足感をもたらす。対人スキル向上 → 社会的関係の質向上 → ウェルビーイング向上
コーチングにより育まれる対人スキルが、職場や個人の関係を強化する。問題解決支援 → 課題の負担軽減 → ウェルビーイング向上
実行可能な解決策を特定することで心理的負担を軽減。ポジティブなフィードバック →自信UP・ 学習と成長促進 → ウェルビーイング向上
ポジティブなフィードバックが自己認識と学習意欲を高める。キャリアプランと活動のマッピング →迷いの軽減・達成感と自信UP → ウェルビーイング向上
キャリアの方向性を明確にすることで、自信が育まれる。協調的なコーチング関係 → 安全な心理的環境の提供 → ウェルビーイング向上
コーチとクライアントの信頼関係が心理的安全を促進。
コーチングの成果に関するレビュー論文(Cidral et al., 2023)を読み解きながらリストアップすると上記のようになります。
所感
改めて並べてみると、「この人にはこんな変化があったな」とクライアントさんたちの顔が浮かびます。一人ひとりの必要性に応じてコーチングを活用していただいた結果、それぞれウェルビーイング向上を感じてくれていると思います。
ウェルビーイングが高まると他の人のウェルビーイングを高める余裕が出てくると信じています。多くの人にコーチングを活用していただいて、ウェルビーイング向上の連鎖が生まれることを期待しています。
参考文献
Cidral, W., Berg, C. H., & Paulino, M. L. (2023). Determinants of coaching success: a systematic review. International Journal of Productivity and Performance Management, 72(3), 753–771. https://doi.org/10.1108/IJPPM-07-2020-0367
プロフィール
藤田 大樹(ふじた だいじゅ)
Brain−Plus代表
【専門分野】
ビジネスコーチング/メンタルヘルス
【学歴・資格】
京都大学総合人間学部卒業
名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了 理学修士
University of Strathclyde MSc Psychology with a Specialisation in Business 在学中
国際コーチング連盟 PCC(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)
EAPメンタルヘルスカウンセリング協会 EAPメンタルヘルスカウンセラー