やる気が出ない秘密
先週の水曜日、朝起きたら背中に激痛が走りました。
痛くて痛くて、仰向けに寝れないくらいの痛み。
その日は仕事を休んで病院に直行。
診断の結果、筋・筋膜性腰痛という、骨ではなく筋肉を傷めたタイプの腰痛のようでした。
薬や湿布を処方してもらい、家で安静に過ごしていました。
寝転がりながら腰痛の治し方や体操なんかを調べながら。
すると、腰痛の治し方のひとつに「安静にしすぎない」と書いてありました。
あまり休みすぎると今度は筋肉が衰えてしまうため、ある程度は動いたりストレッチした方がいいようです。
何気ない文章のようですが、自分にとってはかなり衝撃的な一文でした。
普通、調子が悪いときは休んで、体力が回復したらまた動けるようになる。
しかし、腰痛を治すためには安静にしすぎてはいけない、ある程度の運動で体を慣らす必要があるようです。
これはあらゆることに通じるのでは、と思いました。
私は今12月のコミティアに向けて漫画を描いていますが、やはり日によって筆が進む日と進まない日があります。
進む日は体力がある、進まない日は体力がない、そう思っていました。
進まないときはしっかり休んで、次の日になれば体力が回復し、描けるようになると思っていました。
しかし、休んでも休んでもやる気が起きないときもありました。
逆に、疲れているはずなのに気持ちがスッと机の前に向かい作業ができる日もあります。
この謎が解けたような思いでした。
やる気があるときとないときの違いは体力の有無ではなく、「向き合う筋肉」の有無だと気づきました。
日ごろから作業に向き合って習慣化していると、この筋肉が発達しており、すぐに作業に取り組めます。
しかし、休んだら休んだ分、筋肉が衰えます。
仕事に行ってない期間が長いと、「仕事に行く筋肉」が衰えてくる。
絵を描かないと「絵を描く筋肉」が衰えてくる。
文章を書かないと「文章を書く筋肉」が衰えてくる。
実際の筋肉もトレーニングをし続けないとどんどん細くなってくるように、休んだ分だけ「向き合う筋肉」が衰えるのは、他のことにも当てはめることができると思いました。
体力がないときはもちろん休むべきです。
しかし、休んで筋肉痛が回復したら、少しずつ体を動かして、筋肉を取り戻さないといけない。
この「向き合う筋肉」という概念を頭の中にひとつ加えると、やる気がでないときの対策にもなるのではないかと思いました。
終わり
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