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【振り返りessay250210】「 当たり前」が当たり前じゃないと気がついた時の感動

ミーニング・ノートのコミュニティ内で、みんなが集めてきたチャンスとその意味づけをシェアする会を開催した。

それぞれの視点で見つけてきたものは、面白いものがいっぱい。

多かったのが「当たり前が、当たり前じゃないと気がついた瞬間」の事例だった。

当たり前だと思っていた考え方が、そうじゃないのかも?と思った時の話や、当たり前の朝のルーティンが、違ういいやり方があるのかも?と知った時の話。

自分の中の前提が、ガラッと崩れて、世界が変わる瞬間。

こんな話を聞いた後に、私もコンビニで「当たり前が当たり前じゃない」と思えた瞬間があった。

友達との鍋パのために、チャッカマンを買いに行った時の話。

私の家にはガスの卓上コンロがあるのだけど、使い慣れてなくて、念の為、チャッカマンも買っておいた方がいいかなぁと思い、コンビニに向かった。

チャッカマンなんて、人生で数回しか買ったことがない。

でも、コンビニだったら、チャッカマンもしくは最悪マッチを売っているだろうから。

コンビニに着いて、生活雑貨コーナーに行った。

すぐに、チャッカマンが目に入った。

おぉ、これこれ。

値段を見たら、250円。

あれ、安いな、こんな安いんだ。

無事にチャッカマンを手にした。

他にも、何か買っていこうかな。

そう思って、コンビニの棚にズラッと並んだ商品を見た時に、突然、私の当たり前がガラガラと崩れた。

本当に不思議な感覚だった。

伝わるかわからないのだけど、書いてみようと思う。

チャッカマンという、すぐに火がつく便利商品を私は知っていて、何度も使ったことがある。商品に対する強い信頼があった。

それが、きっとコンビニにも売っているだろうという勘で、コンビニに行ったら、ちゃんと売っていた。

しかも、250円っていう、安い値段で。

チャッカマンという商品を思いついたこと、商品化のために工場を作ったこと、ネーミングを作ったこと、それを全国に広めるために売り込んだこと、何年も商品の質を維持していること、世代が変わっても認知度を維持するためにマーケティングしていること、売り切れにならないように在庫管理をしていること、商品がすぐに手に届くように店舗に流通のシステムを作ってあること、コンビニに何年もかけて商品の精査を行って必要なものが取り揃えてあること、そして私が「コンビニならあるかな」って推測して本当にあること…。

書ききれていないであろう、もっと沢山ある全ての工程を経て、フラッとチャッカマンを探しにきた私に、いとも簡単に手に入るチャッカマンよ。

それは、チャッカマンだけでなく、コンビニの棚に並んでいる全ての商品がそうなのだと気がついた時に、ブワッと感動が込み上げた。

うわぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!
すごすぎる〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
これが当たり前の世界線!!!!!
すごすぎる〜〜〜〜〜〜!!!!!

棚に所狭しと並んでいる商品達の全てが、とんでもなく沢山の工程と歴史を経て、目の前に並んでいる。私たちは、何も考えずに、スッと必要なものを手にとって、「やすっ」って思いながら買える。

すんごい企業努力だし、それを実現してきた人々よ。

すごすぎる。

当たり前じゃねぇからな。

自分に言い聞かせながら、チャッカマン握りしめて、帰ってきた。


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