葛藤
今からここに書く文章は、特定の誰かに対するものでは無いことを承知の上で読んで頂きたい。今自分が属しているコミュニティに対しての愚痴(優しく言えば“悩み”)と表現すれば正しいだろうか。言葉選びが乱雑で誰かを傷つける可能性も無きにしも非ずなので、嫌になったらそっと読むのをやめて欲しい。あと、読んでいて「お前偉そうだな」と思うかもしれないがそう思わせてしまったら申し訳ない。
重い感じで始めたけど、この文章を読んでくださる方々には日々感謝感謝で嫌なことは一切思ってないのでへー程度で結構である。
「呑み」についての愚痴。
全然重くない。
でも僕的に深刻である。
正直死ぬほど悩んでるわけでは無いし、これを書きながらバカな大学生っぽい悩みでヤダなと若干思ってるけど、呑みの居心地って割と人間関係の指標になる気がするし、その居心地が悪いって結構深刻な問題じゃねとも思うのでガンガン書いちゃお。
数日前だったか、システマ君(以下S君)と一緒にいつものように寮の食堂で飲んでた時、体操会の飲み会すんのかなみたいな話になった。そう言った時点で僕ら二人は「やりたいヨネ」と無意識に心の中で呟いてたカナ。でも表上は、どうかなぁという感じだった。少なくとも僕は、本当にどうかなぁという感じだった。
結論から言ってしまえば、最近同学年(元一個下の)と飲む時(s君を除く)ほとんど楽しいと感じないのだ。何故なのか。単純にノリが違うのはデカい。ノリが「違う」というかノリが意味不明で面白くない。
面白さマウントみたいになって不愉快なのだが、これ以外の表現が見つからない。なんだろう。なんで面白くないのだろう。「面白くない」って結構重いワードで、一回それを口に出して誰かに愚痴ってしまうと、言霊みたいにそれがみんなの意識に伝播して、対象の人が本当に面白く無くなってしまう。だから「ノリが違う」とか「今まであんま関わってないから」とか、無理していろんな言葉を探すんだけど、なんかもう、無理だ。面白くないのよ。ごめん。
これは自分と比較してとか、元々いた学年と…とか、結構な頻度で呑む上級生と…とか、そういう相対的な事ではなく、絶対的に面白くない。一緒に飲んでて本当に笑ったの、多分誰かが怪我するか吐きまくるか、を見た時くらい。
生産的な会話ができないから、ではない。正直非生産的な飲み会の方が面白い。非生産性も行くとこまで行けば、後々振り返った時に歴史的事実になるもんだよね。
じゃあ何か。笑いの起こり方があまり好みじゃないのはある。過度な弄りとかで「お前それは言い過ぎだろ」って笑いの取り方が主。関西の小学生に腐るほどいる奴だ。
あとは単純に飲み会慣れしてないのもある。これはコロナとかがあったし可哀想だと思う。でも可哀想と思ってもその場は楽しくならない。僕自身ほとんど飲むのが上級生か同級生で、今の同級生もしくはその下の人たちとはちゃんと飲んだことがないので、彼らがどういうテンションでお酒を飲むのか不明だ。ただ一緒に飲む限り、10人以上の、ましてや体操会とか卒業式とかの打ち上げみたいな「自分の知らない人の方が多い飲み会」を全くしてないんだなと思う。僕もやったのは最初の2年くらいで偉そうなことは言えないけど、やっぱりあそこで下級生としてパシられつつも、面白い上級生と話せたのは強烈な経験だった。
「面白くない」って悩みは僕との相性もあるし、おそらくこの先解決しないだろうからこれ以上愚痴っても仕方がない。じゃあ他に今年体操会の打ち上げをすることに乗り気じゃない理由はあるのか。
誘う側に徳は無いということだ。
そもそも5年生になってまでなんで打ち上げの呼びかけしなきゃなんだという気持ちはある。学ニ学三くらいが企画して「えー行くかー」って感じで行けるのが理想だ。でもそれはあり得ないし、多分体操会の後に学部全体で打ち上げがあることも神話だと思ってるだろう。
僕の元いた学年は学部規模の飲み会に参加しない人が多かった。ほぼ毎年、なんかの行事の後にライングループで呼びかけて、それでも反応が薄いのできて欲しい人にはコチャで聞いて、それでも「えーどうしよっかな人によるなー」って反応なので、当日でも行けるから!と背中を押して、んでやっと当日にじゃあ行こっかなと足を運ぶ人間ばかりだった。それでも彼らと飲めば面白かった。他愛もない話ができるし、なんだかんだ飲んで良かった、ってなるから、いくら揃いが悪くてもまたやろうという気分になる。逆に毎回楽しいのにその後も集まりが悪いと、僕しか楽しんでないのかと心配になる。
誘う方に徳は無い。こっちが勝手に飲んでて誘っちゃった的なのは別として、デカい打ち上げみたいなのでみんなを誘わなきゃ(別に誘ってと頼んで無いと言われることがあるけど、こっちも誘いたくて誘ってるわけじゃなくて変に特別扱いしたらダメだなと思って平等に機会を提示してるつもり)
、と使命感を感じて一歩出るものの、大体謎に上から目線で断られる。そう、ゼロを維持するかマイナスになるかしかないのだ。
前までは集まりが悪くても飲んだら面白いからと頑張ってみんなを誘っていた。でも今年はどうか。仮に僕とS君でやろうと言って、反応がある同級生は一握りだろう。そこで頑張って誘えるのか。僕は頑張れないなと思う。最初らへんに書いた通りそんな楽しくないわけだし、それだったら気の合う数人で飲んだ方が絶対良い。
それに多分自分が下級生だったら今の四年生とはあんまり呑みたくないだろう。なんか楽しくないし、マウント取る人多いし、そんなのを下級生に押し付けるのもアルハラのパスを送ってるようで気分が悪い。だったらない方がいいだろう。あとどうせやるなら日程を前もって知らせて上級生も来て欲しいと思うけど(特に卒業式)、今の大多数の四年生はそういうの嫌がる人ばっかだし、その下の人たちは卒業生がなんでいるの??と真面目に疑問を抱きそうだし、でなんか上級生に一番申し訳ない。
今まで上級生と、もしくは同級生と、もしくはs君と(彼はほぼ確実に毎回いる)、楽しい飲みの時間を過ごさせて頂いて恵まれていたなと感じる。
そんな方々の意思を、そして僕が感じた飲み会の素晴らしさを継承するためにも、一緒に飲んでそういう場に慣らすんだ!と意気込む瞬間はあるし、僕らがデカい飲み会の機会を作んなきゃなとも思うけど、正直今更学部最上級生の四年生にその温度感を教えるのも(教えるって言葉も良くないけど)変な話だし、ましてや彼らが凍らせた空気を頑張って循環させる気力もないし、なんなら払う分だけしっかり酔いたいし、という気持ちだ。要するになんかもういいかなと思う。
この葛藤をどうすればいいのか。多分今年でかい飲み会をしないと、本気で体操会&卒業式の後のおお飲み会は消える。これは保証できる。ノリが…とかじゃなく、普通に彼らに記憶がない。つまりしてたことすら知らない。
そんなんでいいのか。
あのカナデで、トリスケで、エビスで、偶発的に起こる出会い、店ほぼ貸切状態で歩き回れるあの自由度、どこに行っても誰かが笑ってるお祭り感、酔った勢いでちょっと失礼なこと言っても許してくれる優しい上級生、初めて酔っ払ったとこ見たーっていう初々しい一年生の会話、一次会が終わって二次会の場所が決まるまでの混沌とした雰囲気、お酒を天井に吹き出してマジで怒られる人、女を膝の上に乗せて彼女にブチギレられる人、滅茶苦茶でかいのに潰れちゃって学校まで持って帰るのが大変だった人、朝方にどこかに歩きに行こうという人。
いろんなことが起きて、いろんな人がいて、いろんなことを知れる。
そんな素晴らしい場なのだ。
それがもう少しで消えてしまう。
だめだ。やらねば。
別に四年生が嫌いなわけじゃない。最近彼らと飲む頻度が増えてびっくりしてるだけかも。あと今まで一個上として付き合ってたから、なんかそこらへんの変化もある。依然としていい人たちだよ。飲んだ時面白くないだけで、全然良い人なのよ。
だから、またやりたいな。
0次会を寮でしてほろ酔いの状態で遅れてトリスケに行きたい。
その道中曲流して変に走って馬鹿みたいに笑いたい。
店に着いたら喋りたい人が沢山いて、10分おきに挨拶して回るのしたい。
二次会終わったくらいで「あの人たちうみんちゅ行ったらしいよ」なんて会話がしたい。もうないけど。
カラオケ行くなら五番館いく〜なんて会話がしたい。
翌朝泥のように起きて記憶の整理をそこら辺にいた人としたい。
飲み会後1週間くらいはおお飲み会のネタで小飲み会したい。
またみんなで大飲み会したい。
あの空気を最後にもう一度味わいたいな。
僕はどう抗えっても学部の大飲み会が大好きなんだろうな。
飲みたいな。