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【英語の話】"What would it be of?"の"of"って何?

こんな文章が話題になっていた。

If you got a new tattoo, what would it be of and where would you get it?
新しいタトゥーを入れるとしたら、どこに彫りますか?

この文章から生まれる英語学習者としての疑問は二つ。
1. What would it be of?のofとはなんなのか。単にWhat would it be?ではダメなのか。
2. Where would you get it?とは、タトゥーを入れられるお店の場所を聞いているのではなく、「体のどこに入れるか?」という意味になるが、なぜこの文章でその意味になるのか?
なぜこの文章で「どこ彫りますか」ではなく「どこ彫りますか」になるのか?というものである。

1. 「What would it be of?」 vs 「What would it be?」

「What would it be of?」は、タトゥーの具体的なデザインやテーマについて尋ねている。例えば、花や動物、名言など。一方で「What would it be?」は、より広範囲で、特定の対象に焦点を当てない表現で、タトゥーの全体的なアイデアについて尋ねる意図があり、「What would it be of?」ほど明確ではない。カジュアルな会話では、文脈によって両方が似た意味で理解されることがあるが、「What would it be of?」の方がタトゥーの内容やテーマを明確に問いかけている。ただしここでは「of」を省略しても、意味は大きく変わらない。

例えば
What could this possibly be of?で言うと、
「これは何のついてのことでしょう?」となり、
「of」があることで、「これは何を題材にしているのか」や「何を描写しているのか」といった、具体的な対象や内容に焦点が当たる。
つまり回答例としては

"It could be of a sunset."
(夕焼けについてのことかもしれません)
"It seems to be of an old map."
(古い地図のことのようです)
"I think it’s of a famous painting."
(有名な絵画についてだと思います)

など、「これは何を表しているのか?」という性質への答えになるが、What could this possibly be?への回答で言うと、

"It looks like a strange sculpture."
(奇妙な彫刻のように見えます)
"It might be a model of a spaceship."
(宇宙船の模型かもしれません)
"I have no idea, maybe some abstract art?"
(分からないけど、抽象アートかも)

のように「何について」という性質のニュアンスより、「そもそも、これは何?」という込み入った話ではなくシンプルな質問への回答になりやすい。

1-2. 似たようなofの使い方 "more of a"

英語のフレーズで"more of a"という言い回しがあるが、これもofのニュアンスが色濃く現れるフレーズである。

"He's more of a listener than a talker."
(彼は話し手というより聞き手です。)
"This movie is more of a comedy than a drama."
(この映画はドラマというよりコメディだ。)
"I see him as more of a friend than a colleague."
(彼を同僚というよりも友達として見ています。)

2.「Where would you get it?」とは何なのか

この文章は、英語では二つの意味で解釈できるため、文脈によって受け手が取るメッセージ変わってしまう。つまり「どこ彫りますか」にも、「どこ彫りますか」の意味にも、どちらにも取れてしまうのだ。

  1. 「どのタトゥーショップ」とか、「どの都市で入れるか」を明確にしたい場合は、

"Where would you go to get it done?"
(どこに行って、それをやりたいのか)
"Where would you get it done?"
(どこでそれをやりたいのか)

と明確にすることもできる。

体のどこに入れるかを尋ねている場合は、

"Where on your body would you get it?"
(体のどこに入れたいのか)
"Where would you have it done on your body?"
(体のどこに入れたいのか)

と明確に言うこともできる。


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