アフリカの宗教マップが面白い
アフリカの宗教は、北がイスラム教、南がキリスト教で綺麗に分かれていることを示す地図が面白かった。
エリトリア(Eritrea)だけはイスラム教もキリスト教もいるためグラデーションの色になっているが、ナイジェリアも北部にはイスラム教徒が多く、南部にはキリスト教徒が多いし、エチオピアも東側はイスラム教徒が多く、西側はキリスト教徒が多い。コートジボワールも、ガーナも、タンザニアも、キリスト教とイスラム教が入り混じっているため、エリトリアだけグラデーションになっているのは少し不公平かもしれない。
ただ、大体北がイスラム教で南がキリスト教というのは地理や歴史的な背景がある。
1. 歴史的な背景
北アフリカは中東に近く、7世紀以降、イスラム教が貿易や征服によって急速に広がったようだ。特に、アラブ帝国の影響で、エジプトからマグリブ地域(モロッコ、アルジェリア、チュニジアなど)にイスラム文化が根付いた。
その後ヨーロッパ諸国に植民地支配されても、イスラム教が文化や社会の基盤となっていて、その影響は弱まらなかったようだ。
2. 植民地支配とキリスト教の普及
サハラ以南のアフリカは、19世紀のヨーロッパ列強の植民地支配のおかげでキリスト教が広まっため、南は多くの国でキリスト教が主要な宗教になっているようだ。
3. サハラ砂漠が生んだ地理的な壁
サハラ砂漠は、物理的な障壁であり、これが宗教的な境界線として機能した。1.と2.に加え、砂漠がこのように宗教の境界線を作っているのが面白い。
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