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バドミントンとシャトル

仕事で利用者AさんとBさんと散歩に行った。

だが、Aさんは南に行きたがり
Bさんは北に行きたがった。

 
いつもならBさんはAさんに付き合ってくれるが
その日は無視して行ってしまった。

 
私は慌ててリーダーに電話した。
すると
リーダーから、Aさんは自分が見てるから
Bさんを見てほしいと言われた。

 
私はBさんを探した。
Bさんは近くで待っていた。
ホッとしながら
私はBさんと歩く。

 
思えばBさんと二人で歩くのは初めてだし
最近はAさんの行きたい方ばかりを優先していた。

Aさんは自分の行きたい方向以外への移動を促すと
暴れたり、噛みついたり、道路に出てしまう。

でもだからといって
周りはいつも我慢しなければいけないかと言ったらそれは違う気がする。

 
Bさんもたまには自分の行きたい方向になんとしても行きたいだろう。

 
私はBさんと公園に行き
バドミントンを行った。
Bさんがバドミントンをやりたいと言ったからだ。

 
二人でバドミントンをした。

白熱し
汗をかいたり、息が上がりながらも
二人でシャトルを追いかけた。
すると

シャトルが屋根に引っ掛かった。

 
私とBさんは呆然とした。

私は慌ててよじ登ってとろうとしたが
あと少しというところで届かない。

 
Bさんはそんな私の様子を見て
何も言わず
新たなシャトルを取り出して
またやりたいという素振りをした。

メンタル、強い。

 
私は施設に戻った後
新施設長とリーダーに謝った。

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