SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024 「深海」 in さいたまスーパーアリーナ~6月2日(日)~
以前私がセカオワのライブに行った時、お母さんに「セカオワのライブ、お母さんも行きたい!さいたまスーパーアリーナだったら行きたい!」と言われたのは今から5年以上前の話だ。
セカオワは精力的にライブを行っていたが、なかなかさいたまスーパーアリーナではライブをやらなかった。
今年アリーナツアーが発表された時、たまアリでもやると知り、私は2枚分チケットをとった。
…まさかチケット入金後二週間も経たない内にお母さんが救急搬送され、入院し、もう歩けなくなるなんて思いもしなかった。
お母さんが入院し、日々仕事や家事に追われ、バタバタし、心身余裕をなくし、趣味への意欲は低下し、正直ライブに対してもテンションは上がらなかった。
お母さんからは入院して早々に「セカオワライブ、一緒に行けなくてごめんね。」と言われた。
チケットをどうするか迷った。二枚とも売るか、一枚誰かに売るか。
ただ、セカオワはファンクラブに入っていないと公式リセールができないらしく、また私もお母さん以外と行く気には全くなれず、今回一人で参戦すると決めた。
ライブを前日に控えてようやく電車時間やセトリネタバレを調べた。
ライブ当日は一日雨予報だったが、午前中は晴れ間が見えた。
期待したのも束の間、昼過ぎから雨が降り出した。
ライブ終了時が一番ひどいらしいが、果たしてどうだろうか。
今日はスイミーのチュニックに黒パーカーとジーパンを合わせた。
ツアータイトルが深海だからだ。
更にレインコートとレインシューズを合わせた。
事前にグッズを調べて見たが、今回は買わないことにした。
心身の疲れもあるし、開場に合わせてさいたまスーパーアリーナに着き、ライブが終わったら帰ろうと思った。
電車に乗った瞬間アナウンスが流れ、信号機トラブルで電車は発車できないと告げられる。
まだ座れただけマシか。
電車は10分遅れ、さいたま新都心駅に着いた時にはホームは人がごった返していたし、女子トイレもキオスクも長蛇の列だった。
改札そばでは本日イベント開催のため、19:00くらいが混雑予想と書いてある。
ネット情報によるとライブ時間は2時間10分らしいので、19:00は本編が終わる時間なのだろう。
キオスクを出た時には16:20で、ライブ開始は17:00だったため、私は急いだ。
雨は小雨で傘をささなくても大丈夫なくらいだったし、さいたま新都心駅からたまアリまで通路一部には屋根があった。
…これくらいの雨なら、折りたたみ傘で十分だったな。
そう思ったが、予報では強い雨予報だし、帰りがひどいらしいからまだ油断できない。
さいたまスーパーアリーナは人でごった返していた。
どこがグッズ売り場か確認する余裕はない。あと30分でライブが始まる。トイレにも並ばなければ。
巨大モニターに表示されたツアータイトルやたまアリ入口等を人ごみを避けて無理矢理写真を撮り、それからローチケアプリを立ち上げた。
W2ゲート アリーナ
の文字を見た瞬間、心臓がドクンと鳴った。
え!?
アリーナ!?え???
困惑した。
何度見ても、チケットは一階席を表していた。
お母さん…
アリーナだよ、まさかのアリーナ席だよ、お母さん…………!
私は号泣した。
号泣しながら階段をさがり、W2ゲートまで向かった。
今回はツアータイトルが深海なので、アリーナの座席は海の生き物にちなんだものになっていた。
私はニュウドウカジカというエリアらしい。
後方の方のエリアで、私はエリア最後尾の列で真ん中あたりの位置だった。
トイレを済ませて席に着いた時は16:50で、あと10分で開演時間だった。
周りを見ると手には光る腕輪のようなものをつけている。曲に合わせて連動して光るのだろう。
今回のツアーライブTシャツを着ている人やグッズを身につけている人はめちゃくちゃ多くはないが、光る腕輪は大半の人がつけていた。セカオワライブのマストアイテムといってもいい。
ステージは中央に巨大なミラーボールがあり(のちに深瀬くんが、最大級のミラーボールだと話し、「ライブ終わったらどうすんのこれ!?ってものがセカオワライブではよくあります。」とも述べる)
竜宮城のような螺旋型のセットがステージ中央にあった。
ステージ上部には巨大な魚等海の生き物がいくつか飾られていた。
のちに深瀬くんが、今回のステージはクラブがテーマだといい、衣装もそれに合わせていると話していた。
DJ LOVEさんが中心だとも。
17:00を少し回ったところで開演となった。
私の前の席は長身の男性だし、隣の女性は傘をはみ出すように置く人だったが、私の隣席…お母さんの席は空席だったため、その点は助かった。
Fukaseくんはニルバーナと英語で書かれたTシャツにダボッとしたジーパン?を合わせ、Saoriちゃんは黒のシースルーに白いスカートを合わせていた。
Nakajinはジャケットとズボンに柄物のシャツを合わせ(ジャケットらはピンクかな?)、LOVEさんはしましまの長袖に黒の服を合わせていた。
メンバーの登場と開演にワァーッとみんなで立ち上がる。
【マーメイドラプソディー】
深海ツアーに相応しい一曲目だ。
NakajiとSaoriちゃんが背中を合わせて演奏したり、NakajiとFukaseくんが肩を組みながら歌ったり…なんて仲よさそうで楽しそうなんだ。
ポップで明るい曲調で一気にたまアリはセカオワワールドに。
【Death Disco】
“ファンタジー”や“悪は滅ぶべき”の歌い方をライブ仕様にしていてかっこよかった。
曲も生だと迫力あるなー。好き。
【スノーマジックファンタジー】
今日のライブ、「スターゲイザー」以外は全て歌詞がモニターに出ていてありがたい。
改めて歌詞を見て、あぁ雪女との恋の歌で最後に主人公は幸せなまま眠りにつくんだ、と気づいた。
【眠り姫】
…もう号泣だよね。セカオワで一番好きな曲。歌詞がまた…お母さんを重ねてしまう。
FukaseくんがSaoriちゃんを愛おしそうに見ながら歌うから、それを見ていると感情爆発しそう。
他の人と結婚しつつも、特別な存在のFukaseくんと仕事ができるSaoriちゃんが羨ましい。
最初のMCはNakajiが担当。
ライブ定番の声出しをしたり、アリーナを中央で分けて声出しをしたり。
ツアーも中盤だと話していた。
Natkajinが前回のツアー時もたまアリに来たかを尋ねると、たくさんの人が元気よく声を出した。
今日は海外から来た人もたくさんいるようでビックリした。
今回のライブ演出も色々こだわりがあるとのこと。
バックで演奏している人達がみんなピンクボブの髪型にサングラスで白と黒のシマシマな服着ていたのはファンキーだったな。
【Fight Music】
メンバー四人が集まってみんなでわちゃわちゃしているのがモニターに映し出された時、セカオワライブはつくづくエンターテイメントでショーなのだと感じた。
【サザンカ】
…この歌にどれだけ励まされたか。今日生で聴けて嬉しい。
【深海魚】
…歌詞が染みた。深海魚に自分を重ねる。
【Hey Ho】
みんなでサビを歌うの楽しかった!
【Dragon Night】
きたっ!ドラゲナイきたっ!
Fukaseくんが「Heyって言えー!」と煽り、それに合わせてみんなでHeyと叫ぶ。
みんなでジャンプする。自然に体が動く。
途中、Fukaseくんがみんなに歌うように煽り、歌うと「できんじゃん。」と褒めてくれてキャー!である。
紙が舞い、LOVEさんがホースで煙?みたいなものをまいていた。さすがドラゲナイ。盛り上がりが凄まじい。
照明もカラフルで豪華だった。
なお、MCではFukaseくんが「Dragon Night有名だよね!?なのに、こちらから言わないとHey!ってみんな言わないから言うようにした。この……Habit世代がっ!」って言ったのが面白かった。
Habit世代(笑)
SaoriちゃんのMC。
セカオワの曲は曲を先に作る場合と詞を先に作る場合があり、タイムマシンの曲ができた時Fukaseくんに作詞を頼んだ。
ただ、その時Fukaseくんは心身不調で書けるかどうか分からないような状態だったらしい。
そんなFukaseくんが書いた詞を読むと最後が「前も見れないけど上も向けないけど 僕を見つめていこう」と書いてあって、感慨深かったようなことを言っていた。
そんなMCからの、【タイムマシン】
丁寧に心を込めて歌うFukaseくんにウルッとくる。
【Love the wars】
照明が真っ赤。たまアリを血の檻のような光が覆う。
この曲、私好きで聴けて嬉しい。
Fukaseくんも力入ってたな~。
英語のサビもちゃんと和訳も書かれてモニターに映されたのが嬉しい。
【Good bye】
Nakajiソロ。上手い。優しくソフトに歌うNakajiかっこいい。
【Monsoon Night】
Fukaseくんが衣装チェンジした。
サングラスをかけ、前髪をかきあげ、白地にモノトーンの写真プリントがされている半袖に白黒の長袖を合わせ、そこにダボッとしたジーパンを合わせていた。
ヤバッ!かっこいいっ!!
普段はスーツなどでライブだったりするから、今日の衣装は動きやすいとのこと。
英語詞でかっこいい。モニターには鏡越しのメンバーが映る。演出がかっこいい。
Fukaseくんがハート作るのでキャーである。
ここでDJ LOVEさんのMC。
スタッフの子どもが見学に来た際、近くで見たLOVEさんを怖がったらしい。
ピエロって近くで見ると怖いよね、と。
LOVEさんの子どもはLOVEさんを「父ちゃん」と呼ぶらしい。
そしてお子さんは今はまだお父さんがピエロだということに気づいていないらしいが、「ピエロは怖い。」と何気なく口にしていたらしい。
「嫌われないようなピエロになれるよう頑張ります。」とかなんとか言っていたな。
【RPG】
前向きなメロディでテンション上がる。照明がまた素敵だ。Fukaseくんに促され、みんなでサビを歌う。気持ちよい。
「いいじゃん。」歌った後、必ずFukaseくんは褒めてくれる。それが嬉しい。
【Dropout】
Fukaseくんが高く跳ぶように煽ぐから、ピョンピョン跳ねた。英語がかっこいい。
【スターゲイザー】
この曲のみモニターに歌詞映らず。
暗転した状態で光だけが会場を照らし、演奏や歌が暗闇から聞こえる。ミラーボールがまるで真珠のように美しかった。
サビの部分だけ、パッとステージが照らされ、メンバーが現れるとか、演出が素晴らしかった。
ここでFukaseくんのMC。
FukaseくんがLOVEさんの位置が高いから、裁判所の裁判官で自分は判決を待つ人みたいだと表現したのが面白かった。
モニターに映るFukaseくんの顔面偏差値の高さよ。
リハーサルにスタッフの子どもが見学に来たりしており、Fukaseくんはファンのみんなにもリハーサルを見せたい願望がある。
だけど、リハはみんな私服だったり、Fukaseくんが顔むくんでいたり(それでファンに幻滅されないか)、携帯をいじっていたりするので、その辺が課題らしい。
【最高到達点】
「最近は小学校の運動会でこの曲を流すことも多いようです………最高到達点。」とFukaseくんが言ってから始まるワンピ主題歌。
近くにいた子どもがめっちゃノリノリで歌って体動かしていた。
【Habit】
LOVEさんの近くでしゃがんで歌うFukaseくん。かわいい。かっこいい。
二番Aメロを歌うように言われ、みんなで“説教するってぶっちゃけ快楽(笑)”あたりを歌う。
Saoriちゃんのサビのフツフツポーズがかわいいし、私も真似る。
やっぱりHabit大好きだなぁ。
ステージからシュポッシュポッと炎が出て、Fukaseくんがそれを背景に「ありがとうございました!SEKAI NO OWARIでしたぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」と叫ぶシーンが印象的だった。
アリーナ前方組がしっかりそれを撮影してXにあげてくれた(ありがとう)。
本編が終わったのは18:55だった。
セカオワアンコール時は、「スターライトパレード」のサビを歌うのが定番なのだが、今回は新規が多かったからか、手拍子で歌がかき消されていた。
根強く歌をみんな歌うが手拍子でかき消され、リズムが合わない。
途中でスマホライトで光を照らす人がどんどん増えていき、歌が揃ってきた。
この歌を何回も歌う際、涙が込み上げそうになる。暗闇の中星のような光を照らす世界でみんなでアカペラで歌う「スターライトパレード」は美しい。
やがて、再びメンバー登場。
衣装チェンジ。
Fukaseくんは上を青と黒っぽいジャケット(ツアーグッズで、背中に書かれた深海の文字が深瀬仕様になっている特注)に変更。この特注ジャケットはNakajinやSaoriちゃんの家族も持っているらしい。
また、あとでこのデザインを使ったグッズを販売するらしく、ほしい人はほしいかもしれないけど、微妙なものらしい。なんだ!?
Saoriちゃんは白のツアーTシャツをリメイクしたもので、今日のたまアリ二日目はズダズタに切られてしまっていた(笑)
メンバーがネタにする。
Nakajinは、アースカラーのような半袖とズボンで、Fukaseくんが裸色だか人間色だかと表現していた(笑)
LOVEさんは、深海アロハシャツに黒と白のシマシマ長袖を合わせていた。
アンコール一曲目はもちろん
【スターライトパレード】
名曲過ぎる。
改めて歌詞を聴いて泣いた。
もう君はいない世界で、君がいる世界へ連れて行ってと願う歌なんだと聴きながら思った。
たくさんの星がバァーッとふる演出があった。
夢のように美しい光景だった。
昨日はあまりに星が多すぎて、頭に星がついたり、ピアノ演奏に邪魔だから星を払いのけるSaoriちゃんがいたようだ。
今日は量や角度を調整したらしい。
「歌える?」Fukaseくんがそう言い、みんなで歌う。
「いいねぇ。」Fukaseくんは何度でも褒めてくれる。感極まる。
ラストは【インスタントラジオ】
大好きなポップでキュートなセカオワメロディーだ。
銀テが降ってくる。
ライブの終わり、モニターにはエンドロールでスタッフの名前がバーッと浮かぶ。
メンバーはみんな深々とお辞儀をし、観客に手を振る。
Fukaseくんは両手でピースをしてウィンクをしてサービスしてくれた。ギャー!である。
ライブは19:17終わりを告げた。
【セットリスト】
・マーメイドラプソディー
・Death Disco
・スノーマジックファンタジー
・眠り姫
・Fight Music
・サザンカ
・深海魚
・Hey Ho
・Dragon Night
・タイムマシン
・Love the wars
・Good bye
・Monsoon Night
・RPG
・Dropout
・スターゲイザー
・最高到達点
・Habit
*アンコール*
・スターライトパレード
・インスタントラジオ
外は雨が多少は降っていたが、予報より雨量は少ない。
足早に会場を出て、駅を目指した。
帰り道も帰宅後も、撮った写真を眺めたり、みんながXにあげた写真を眺めたりして幸せな夜を過ごした。
ライブから一週間が経った。
私は最新アルバムや「スターライトパレード」を繰り返し聴いて過ごしている。