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入院81日目:3%

昨日ネットで知ったが、69歳未満の要介護認定者は3%しかいないらしい。
お母さんはその3%に入ってしまった。

脊髄梗塞という病気もレアだし、まさかお母さんがこんなに珍しい道を辿ることになるとは思わなかった。
お母さん自身もそう思っているに違いない。

 
 
 
 
今日は金曜日だ。
明日も仕事だが会議の日だし、今日を終えればだいぶ気が楽だ。 

 
今日も相変わらず利用者が不穏だ。
職員や利用者に対し色々なことをしている。

前施設長は根気強く、マメに関われば満たされるのではないかと話しているが
そんなにご立派なことをおっしゃるなら、前施設長が直々に毎日のように関わればいい。

連日周りの利用者複数人や職員がやられたり、攻撃的な様子を見て
利用者や職員も警戒心が強くなっている。
前施設長がいない時間帯、どれだけ現場が何も起きないように気を張り、頑張っているか。

悪さばかりしている利用者に根気強く関わったら 
周りの物わかりの利用者達は損をしてしまうのではないか。
利用者は、利用者同士で関われる人ばかりではなく、職員と関わりたい気持ちが強かった人の方が多いのだから。

 
人生、主張する人の勝ちだよな。
加害者に甘いよな。 
やられた方は泣き寝入りするしかないんだよな。

そんな風に冷めた目で見てしまう。

 
 
今日、某利用者が急に私の前で泣き出してしまった。
不穏な利用者が連日荒れていることや職員がとられることへのやきもちだ。
私は話を聞きつつなだめた。

前施設長は、その人にはあまり声をかけなかった。

 
 
仕事だし、上が言うように不穏な利用者とも関わりたいたいが
私は不穏な利用者のとばっちりにあっている利用者へも一声忘れずにいたい。

 
 
 
お父さんは今日仕事が休みだった。
緑内障と診断されたお父さんは定期的に通院する。
緑内障は悪化すると失明の可能性もあるから怖い。

お母さんだけでなく、お父さんまで障害者になったら私は一人で背負い込めない。

 
お父さんはお母さんのところへ面会に行った。
元気だったらしい。
右足の膝下の感覚が少しずつ戻ってきたという。
リハビリによりいい方向にはいっているが
このままどこまで伸びるかは謎だ。 

 
「玄関先に棚を置き、それを支えとしたいから買って。」とお母さんから要望があったが
プロから言われたわけではないし
現状ではまだ下手に買えない。
棚が有効なのは杖歩行ができる場合で、お母さんはまだ杖歩行は難しく、歩行器を使っての歩行なのだし、足の上がりがまだいまいちだ。

 
 
明日は仕事の後に面会に行くと伝えると
腰痛があるのだから無理をしないように言われた。
確かに腰痛はあるが、仕事を休むほどではないのだから大丈夫だ。
それに先週は面会に行けていないし、お母さんに会いたい。

 
腰痛になってから二週間が経った。
腰痛は多少痛みが変わるが、ほぼ横ばいだ。
腰をかがめたり、くしゃみをする時に痛いが
日常生活はおおよそは支障はない。
 
ただ、早く治ってほしいと毎日祈っている。

 
家やお母さんを守るためには、体が元気でないと困るんだよ。




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