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入院110日目:両面石細工絵衝立

今日は土曜日。
いよいよ明日の午後、ケアマネさん、お母さん、理学療法士さん、作業療法士さんが家に来て家屋調査となる。

おそらく一階は全て見るだろう。

 
お母さんの部屋になる予定の場所は現在物置になっているため、物の片付けや売るために整理をしたり、掃除をした。

前々から進めてはいたが、なんせ物が多すぎる。

本来は今日出勤予定だったが、別日になってくれて助かった。

 
本やCDは売ってしまおう。
とりあえず空間を作らなければ。

 
 
お母さんの部屋予定の場所に長年置いてあった衝立をお父さんが物置外に置くと言い出し
私はそこに置くと土埃をかぶって価値がなくなるから
売るか捨てるかしようと提案した。

 
お父さんは物を捨てる場合もあるが、捨ててと言ったものも一部は物置にしまうだけだった。
それでは物が減らない。
まだまだうちには山のような物があるし、これからはお母さんベッド、車椅子、ピックアップを置く場所も確保しなければいけない。
動線もだ。

 
お父さんは逆ギレして、「じゃあともかに任せる。」と言ったので、私は近くで引き取ってくれる業者がいないか調べた。

 
このついたては、おばあちゃんが台湾で買ったものらしい。
私が物心ついた頃から玄関に飾ってあった。

やがて家を建て替え、このついたては祖母の部屋に置かれた。
祖母が入所し、亡くなり、その部屋が物置になり、今回母の部屋になるにあたり、このついたては片付けることになった。

  
最初、引き取ってくれる業者を探すも、商品名が分からずに苦戦した。
従姉妹にLINEをしたら、ついたてではないかと言われ、ググったら似たものが引っかかった。

なるほど、両面石細工絵衝立というのが正式名称らしい。

調べると、出張買取が無料でLINE写真査定も無料らしく、私はLINEにて査定をしてもらうことにした。

一社目はお値付けが難しいと言われたので二社目に写真を送った。

 
 
 
姉からLINEが入る。
今日甥っ子は七夕祭りらしく、甚平を着た写真が送られてきた。

「お母さんは孫と会える日を楽しみにリハビリ頑張ってるよ。」そうお母さんはLINEを返していた。

 
 
「今度の休み、お母さんのお見舞いに行ってから実家に寄っていい?」
姉からLINEが入る。

内心、ため息を吐く。

お母さんのお見舞い指定時間は大抵15:00か15:30だから、その後に寄るなら一緒に夕飯の流れであり、我が家がまた奢りとなる。
姉は外食時、お金を払ったことがない。

そして姉や甥っ子はよく食べる。

甥っ子が来ると部屋中汚され、掃除機をかけなければいけない。

仕事が増えるのだ。

 
更に、面会人数は制限されているから、姉らが来るなら、私はその日行けないことになる。

 
はぁ、ともう一度ため息をついた。

 
 
腰痛と喉の痛みを抱えながら朝から汗だらけで片付けをしたり、腰痛通院したりしているが
本当は休みたい。
本が読みたい。

だけど、立場上嫌とは言えない。

やるしかないのだ。

 
 
 
今日は従兄弟とその奥さんがお母さんのお見舞いに行ったらしい。
また、普通車が今日は運転できたとLINEが来た。

もしかしたら、お母さんは今まで乗っていた車を改造しなくても乗れるのかもしれないな。


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