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「自分、空いていますよ。」
コロナ禍により販売イベントが減少している。
県や市のイベントだけでは売り上げ目標が達成しないので
私は上から
一般のイベントを探し
申し込むように言われていた。
基本的には土曜日か平日のイベントを探すが
いいなぁ…と思うイベントが日曜日にあり
元彼に似た同僚に相談した。
基本的には、私と彼でイベント出店を決める。
「このイベント、いいですねぇ………近くでコンサートやったり、講座やるから、集客が見込めそうです。
屋根下だから雨天決行だし(※雨天中止のイベントも少なくない)、備品貸し出しもありますし(※備品貸し出しなしのイベントも少なくない)、一施設あたりのスペースも広いですね!(※イベントによってスペースは差がある)。」
「そう思います。」
「出店したいですが、他のイベントも入れちゃったので、申し込みだけして、もし通ったらあちらは断りましょうか?」
「同じ考えです。」
「ただ、このイベント、日曜日なんですよね…職員が確保できますかね…。」
「自分、空いていますよ。」
私はドキッとした。
「まるで一緒に出よう。」と言われたような気分だったからだ。
その顔とその声で言うのはズルい。