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入院119日目:三連休最終日

三連休最終日。
朝から雨だが、気温が30度未満で過ごしやすい。

 
朝一で車屋さんにお父さんと行き、代車を借りる。

代車は最新なのか、サイドブレーキはボタン式だし(スイッチのオンオフでやり方が変わる)、パーキングにするとサイドブレーキも自動的にかかるし、法定速度が表示されるし、青信号で一定時間発車しないと警告音が鳴るしとハイテクだった。

私が乗っている車と同じ車種だが、なんせ私が買ったのは約10年前なので進化が凄まじい。
正直、お母さんの車の方が気を遣わなくて楽だと思った。

 
 
戻ってからは少し仕事をした。

今度某利用者さんに手作りおもちゃ(材料費はかけず、簡単なもの)を各職員作ることになった。
発案者は上のくせに、下に丸投げなのが内心ムカついている。
市販品でも喜ぶ利用者なのに、仕事を増やしてくれたからだ。仕事日、日中作る時間はない。

 
以前母親からもらった手作りおもちゃに手を加え、私は完成させた。
振ると音が鳴り(しかも音が違う)、磁石でくっつくのだ。


 
 
夕方、お父さんと二人でお母さんの面会に行った。
ちょうど雨が止んでいてよかった。
お父さんは事務手続きがあったため、私は先に病室へ向かう。

お母さんとは廊下で会った。
「よく分かったね。」と言うと、「スタイルがいい自慢の娘だもの。」と返してきた。

 
お母さんは「あやめ団子が食べたい。三人で食べよう。」とリクエストし、お父さんが差し入れに持っていき、二人で病室で食べていた。
私は夏のため食欲がなく、後で食べると言い、断った。

 
お母さんにひよこまんじゅうを渡す。
先日東京で買ってきたのだ。
お母さんは白餡が好きだ。

面会は1時間くらいだったが
主にお父さんとお母さんが話し、たまに私も話した。

 
お父さんは入院費を払い
お母さんに出張歯科通院費用(現金支払いらしい)を手渡していた。

また、お母さんに書いてほしい書類を手渡していた。

 
 
今日は調子がいいらしい。

眠剤を飲めば、20分後には眠気がきて朝までグッスリらしい。
以前、夜中トイレに2回行くと言っていたので
まとまった睡眠がとれているのはよいことだ。

「入院して気を張っているから、退院したらまた違うのだろう。」とのこと。

 
リハビリは一日三回だが、キツいと話していた。
確かに湿布やアンメルツヨコヨコを使っているし、負担は大きいかもしれない。
退院後、家事をしたり日中過ごすくらいの動きでちょうどいいのかもしれない。

「仕事を辞めたい。」と漏らすお父さんに、退院後お母さんもどこまで動けるか分からないし、二人で畑や庭を出来る範囲でやったり、趣味を楽しむ暮らしもいいのではないかとお母さんは話していた。

 
また、家の中の断捨離や退院後に買う物についても三人で話した。

 
 
お母さんと同じ病室の人は二人、今月退院するらしい。
お母さんは退院した人らとたまに電話で話をするらしいが、みんな退院したら元気になっているらしく、お母さんも自宅に帰ってきたらゆったり過ごせるのではないかと話していた。

 
 
帰り道、お父さんが「顔色いいし、お母さんももう退院できそうだけどな。」と話したので
「本来なら、お母さんもあと二週間くらいで退院予定だった。」と伝えた。

リハビリを延長したいという本人と家族の要望により退院が約1ヶ月後に延びただけで
本来ならば、お母さんはもうすぐで帰ってこられた。

 
 
同じ病室の人やリハビリ仲間を何人も何人も見送り
慣れない環境、慣れない人との共同生活で
リハビリだらけの日々で
お母さんは何を思うのだろう。

 
「早く家に帰りたい。」

お母さんは未だに一言も言わないけれど
きっと早く帰りたい気持ちはあるだろう。

 
 
 
退院後の生活はまだ読めないし 
体調次第だけど
秋のライブに行きたいと話していた。

それが叶うといいな。



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