ねこふんじゃった、の部分だけ繰り返しました
音楽の時間に利用者が
「“ねこふんじゃった”なら弾ける。」
と言った。
「じゃあ弾いてみてよ。」
と施設長は言い、その人は動きが止まった…“ねこふんじゃった”を一人では弾けないのだ。
普段は施設でピアノを弾くことはないので まさか指名されるとは思わなかったのだろう。
周りは拍手をする。
施設長は「さぁやってみて!」と言い、利用者は退くに退けなくなった。
…困った利用者は叫んだ。
「真咲さん、助けて~!」
私は慌てて仕事を中断し
駆けつけた。
私達は二人で“ねこふんじゃった”を弾いた。
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