15分早い出勤
複数の職員が有給で休んだ日
別の職員も急遽遅刻になった。
まずい、と思った。
その日はたまたま送迎の戻りが遅い日だし
朝はとある作業の準備があった。
送迎車の中では私が一番戻りが早い。
戻ったらあれをして、これをして……と考えていると
施設に戻ったら
新人さん(職員)がいた。
新人さん、何故今ここに。
私は驚いた。
まだ勤務時間には早いからだ。
「新施設長から15分早く出勤するように言われたんです。」
助かった。
朝の15分は貴重だ。
ありがたい。
当日急に言われたのに来てくれるなんて
本当にありがたい。
「実は今日、〇〇の作業準備もあって………新人さんが来てくれてありがたい。朝忙しい中、早く来てくれるなんて。」
「いえいえ、私、朝、仕事まで暇してますから。こんな時は遠慮しないで、いつでも言ってください。
むしろ、15分前じゃなくてもいいですから。一時間前でも大丈夫です。
私は、新施設長に15分前で本当にいいのか聞いたらいいって言いましたが…もう!作業準備あるんじゃ、もっと早く来ればよかったじゃないですか!」
「いえいえ、本当、来てくれるだけでありがたい。」
新人さんは作業準備を手伝ってくれた。
手早な方なため
瞬く間に進んでいく。
当日の朝、早く出勤と言われたのに
もっと早くでもいいなんて。
核家族だし、子どもがまだ小さいから朝は忙しくないわけないのに。
優しいなぁ。
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