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入院93日目:サービス残業と持ち帰り仕事

久しぶりにリーダーの夢を見た。
リーダーは今頃元気だろうか。転職先で元気にやっているだろうか。

リーダー、こちらは今どうしようもないくらいひどい状況だよ。

 
 
 
また寝落ちしてしまった。慌てて朝スマホを充電する。
仕事を考えるとため息が出るし、仕事中もため息が増えた。仕事に行きたくない。

 
毎日利用者が不穏になり、仕事が思うように進まない。
そんな中、上は仕事ばかり増やし
あーだこーだと仕事ばかり増やし
苛立ちが増す。

 
サービス残業で仕事が終わらず、今日は持ち帰り仕事だ。
せっかく明日は有給をとったのに、テンションは上がらず、家事と持ち帰り仕事でグッタリ疲れた。

 
持ち帰り仕事は記述式アンケートで、よりよい支援のためにあなたは具体的に何をやったか書けだとか上司の決定事項についてあなたは意見を言えたか具体性書けだとか
私からしたら、くだらなくて愚問としか思えないバカバカしい質問が紙両面にテストのようにびっしりある。またため息が出る。

匿名でもないこのアンケートに本音を書けると思っているのだろうか。
何も書かなければ仕事意識が低いと言われるのだろう。

 
私が上に対して大嫌いな点がこれだ。

上が「あなたは○○してくれて助かる。」というように、こちらの仕事を評価したり、褒めてくれるのではなく
こちら側に何を頑張ったか聞いてくる姿勢が嫌いだ。
いちいちそういうのを自ら言いたくない。まして信頼していない上に対してなんて。
「言えないってことは頑張ってないんですね?」的な姿勢も嫌いだ。

 
職場への不満はあるか?という記述式項目についても悩ましかった。
どこまで正直に、かつ無難に書くべきか、と。
バカ正直に書いたってろくな結果にならない。

 
 
仕事帰り、現場の正職員みんなで不満が爆発した。
上のやり方に対して、現場はカンカンである。
リーダーがいなくなってから、上のやり方や態度はますますひどくなった。

 
「次が決まればいつ辞めてもいい。」

みんなで口にした。
たまっているのは私だけではない。

 
みんなで手を離せたら楽なのに。

利用者はかわいいし、保護者もいい人もいるが
愛着は前の職場ほどではない。
仕事も向いていないし
生活費と世間体のために働いているようなものだ。

一億円もらえるなら、今日づけで退職でも未練はない。

 
だけど、こんなことお母さんに言えない。
リハビリを頑張っているお母さんに、こんなこと言えない。
「ポスティング作業、今日は風があってやりやすかったよ。」なんて仕事の一部しか言えない。

 
実際はポスティング作業について上の意見が日によって違って現場は苛立っている。

 
 
 
利用者がひろみちおにいさんのDVDを借りてきた。

「ひろみちおにいさんとうちの母親、同じ病気なんですよ。」

新人さんや事務長に話した。

 
 
新人さん「そうなんですね。」
 
事務長「お母さん、もう入院してかなり経つわよね。」

私「三ヵ月経ちました。退院日がようやく決まりました。」

 
職場で一番お母さんについて気にかけてくれているのが事務長だ。
いつもそれがありがたかった。

 
 
今日、お母さんの担当ケアマネが決まった。
お父さんの話によると、若い男性のようだ。
いい人だといい。
来月顔合わせをすることになった。

 
 
 
 
腰痛がひどいため、車椅子利用者の送迎はしばらくは控えさせてほしいと上に伝えたが
今日行かされた。
人が足りないから仕方ないが、やはり車椅子を持ち上げて段差を歩いた時に腰が痛かった。

 
上「腰痛いのに送迎行かせてごめんね~。大丈夫だった?」

私「はい、大丈夫です(にっこり)。」

 
わざわざレントゲン写真を見せたのにな。
送迎に行かせるだけ行かせて終わってから調子を聞いてくる無神経さに殺意がわいた。

 
 
 
ねぇリーダー。
リーダーもこうだったのかな。

大丈夫と笑いながら無理して
どうでもよくなって退職したのかな。

 
私達もそちら側に行ってもいいかな。

 


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