入院125日目:二回目のスイカ
日曜日。
朝からうだるような暑さだ。
午前中はライブに行き、久々に友達に会ったり、ワイワイした。
やはりライブはよい。
髪を染める予定が入っていたため、おにぎり片手に移動しながら食べる。
美容院では、今日もお母さんの様子を聞かれた。
毎回毎回気にかけてくれてありがたい。
午後、お父さんはお母さんの面会に行ってきたらしい。
お母さんの好きなスイカを差し入れしたらしいが、前回スイカを食べたら頻尿がひどかったと言っていたため(ただでさえ今は入院前の三倍トイレがマメらしいし)、お母さんに確認してから今後は差し入れた方がよいのでは?と伝えた。
夜、お母さんから、「今回は大丈夫だった。」とLINEが来たのでよかった。
お母さんの向かい側のベッドの方は今週退院らしく、喜んでいたそうだ。
お母さんより後から入った人が次々に先に退院していくが、お母さんもあと約一ヶ月だ。
お母さんも私達家族も、あと一ヶ月だと思うから踏ん張れる。
お母さんが買ってきた種芋でお父さんが育てたジャガイモを、娘の私が毎週調理する。
お父さんは「おいしい。おいしい。」と感動している。
お父さんが種芋を埋めたのはお母さんが入院したての頃だ。
本当はお母さんが育てる予定だったジャガイモ。
ジャガイモを見ると一番大変だった、あの頃を思う。
ジャガイモは日持ちする。
お母さんが退院したら一緒に食べたい。
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