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小1のときのさくらんぼ狩り

小学1年生のとき、希望した人だけが参加するさくらんぼ狩りがあって、わたしはさくらんぼ狩りをしてみたかったので希望して参加した。

当日集合してみたら、クラスの人どころか、同じ学年の人すらいなくて、自分より背の高い人がいっぱいいた。

バスの中では校長の隣に座ることになった。しゃべったことは何も覚えていないけれど、向こうは敬語だった気がする。校長、休日に出勤して7歳児と敬語でしゃべってくれてありがとう。もしかしたら出勤の扱いでもないのかもしれない。プライベートでさくらんぼ狩りをしているという体で、特に手当も貰わず引率してたのかもしれない。

さくらんぼを狩ってるとき、校長はいなかった。静かにさくらんぼをむしって、静かに口に入れて、おいしいのリアクションをとっても見てくれる人がいないので特にリアクションをせず、静かに飲み込んだ。それを何度も繰り返した。すれ違った校長に「たくさん食べていますか」と聞かれて「はい」と答えた。

これ、友達と誘い合わせてくるやつだ、とそのあたりで気がついた。

ジンギスカンを食べて、校長の隣でバスに揺られて帰った。

7歳のころのわたしが1番かっこよかったと思う。ランドセル紫色だったし。

20歳を過ぎた頃、さくらんぼアレルギーになった。

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上牧晏奈
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