2022年ドラフト展望
先週は第一回ドラフト予想ということで、12球団のドラフト1位を予想しました。
まだ、評価というのは、大学の秋季リーグで大きく変わってきますが、現時点での私なりのチームの補強ポイントを考慮しながら、ドラフトについて語っていきたいと思います。
先週書いた順番通りにします。
セリーグ
東京ヤクルトスワローズ
浅野 翔吾 ( 高松商業高校 )高・外
2年連続リーグ優勝というのが見えてきたヤクルトなので、正直ウィークポイントは見当たらないくらいの選手層です。
この強さは来年も継続していく予感はしているので、無理に即戦力で補強するのではなく、未来に向けてじっくり戸田で育成する選手を獲っても良いのはないかと思いました。
そして、村上選手に続く、スラッガーで右の長打が打てる選手がいてほしいのではないでしょうか。
そう考えると、浅野選手や内藤選手になりますが、浅野選手は外野手、内藤選手は内野手ということもあり、センターが守れる浅野選手の方がヤクルトでの出番がありそうな気がしますし、今年のオフにサンタナ選手が退団となれば、外野は激戦区になっていくので、そういった意味では浅野選手の方がチャンスがあると思って、ヤクルトのドラフト1位は浅野選手にしました。
おそらく高校生の指名になると思います。
横浜DeNAベイスターズ
松尾 汐恩 ( 大阪桐蔭高校 )高・捕
横浜のドラフトの傾向として次世代の選手を指名している傾向があります。
2019年 森選手 2021年 小園選手とショートとピッチャーというまさしく今後の球団の顔になるポジションの選手をドラフト1位で獲得しています。
あとは捕手です。
昨年小園投手とバッテリーを組んでいた松川選手が、千葉ロッテでいきなり1軍で活躍できているのを見ると、それに匹敵する可能性がある松尾選手を指名してすれば、数年後の球団の顔になるのではないでしょうか。
しかし、2019年のドラフトで東選手を獲得しているので、球団の方針として東選手を激プッシュするのであれば、浅野選手、内藤選手に行く可能性が出てきます。
横浜もヤクルト同様に高校生を獲得するのではないかと見ています。
阪神タイガース
浅野 翔吾 ( 高松商業高校 )高・外
私個人的には立教大の山田選手と思っていて正直悩んでいます。
秋のリーグでの活躍次第では阪神は山田選手を獲りにいくのではないでしょうか。
セカンドは糸原選手がや木浪選手がいますが、まだ固定化されていない気がしているのです。
セカンドで長打が打てる選手は、そうドラフトの市場にも出てこないので、山田選手を指名してもおかしくはありません。
現時点では甲子園でホームランを3本打っている浅野選手がインパクトもあり、本拠地を甲子園にしている阪神にとっては是が非でも欲しいのではないでしょうか。
ここは断定ができていないので、大学野球の秋のリーグを見て判断です。
読売ジャイアンツ
吉村 貢司郎 ( 東芝 ) 社・投
今年のジャイアンツの投手陣の崩壊は深刻です。
昨年、一昨年の中継ぎのつぎ込みの影響がモロに出ています。
例え、1アウトやカウント途中で交代したとしても、中継ぎの疲労は出てくるものです。
中継ぎはマウンドに上がる時に投げているのではなく、ブルペンで何度も肩を作っているのです。
少し中継ぎの運用を見直さなければなりません。
また、坂本選手が欠場すると勝敗に直結するくらいの影響力があるので、ショートというポジションの補強は急務ですが、今年の大学、社会人を見ても、いきなり開幕スタメンって程の逸材はいないので、ここは1年目からローテーションを張れる即戦力投手で良いのではないでしょうか。
そう考えると、社会人NO.1の吉村投手ではないでしょうか。
昨年即戦力投手を多く指名しているので、高卒という可能性もなくはないです。
今年の順位を見れば即戦力投手の気がします。
広島東洋カープ
荘司 康誠 ( 立教大学 )大・投
広島は何と言っても投手です。
特に7回8回に登板する中継ぎです。
立教大の荘司投手は先発なら時間がかかりますが、中継ぎであれば間違いなく1年目から投げることができます。
今年ブレイクしたヤクルトの木澤投手の学生時代の投球のイメージに近いです。
ここ近年即戦力の投手を獲得していますが、今年も同様になると見ています。
1位は即戦力で、2位、3位は高校生を指名すると見ています。
打線は軸がしっかりしているので、投手陣の整備が急務なので、即戦力投手と予想します。
あとは、東芝の吉村投手の可能性もあるので、こちらも秋のリーグ戦の状況次第です。
中日ドラゴンズ
曽谷 龍平 ( 白鴎大学 )大・投
中日は結構悩みました。
昨年、即戦力で外野手3名を指名したにも関わらず、誰一人1軍に定着できていません。
そして結果的にレビーラ選手やアリエルマルティネス選手が外野を守ることになっています。
そして、今は来季に向けて若手選手を積極的に起用していることから、今年は投手に行くのではないかと思っています。
その中で、大野投手がベテランに差し掛かっているので、小笠原投手に続く左腕投手を獲っても良いのではないかと思いました。
高校生は昨年とは違い、ドラフト1位という投手はいないので、二刀流の矢澤投手を除けば、NO.1大学左腕の呼び声の高い曽谷選手を指名すると予想しました。
また、浅野選手や内藤選手はおそらく指名が重複するので、単独できる選手を指名するのではないかとも見ました。
パリーグ
福岡ソフトバンクホークス
矢澤 宏太 ( 日本体育大学 )大・投(外)
ソフトバンクは近年高卒選手を獲得する傾向が多いですが、特に左腕投手になるとベテランの和田投手のみとなっており、先発左腕として、野手としても評価の高い矢澤選手がピンポイントの補強になるのではないでしょうか。
曽谷投手も考えましたが、西武の隅田投手の成績を見ると、なんとしてもほしいという感じにはならないと見ました。
また、浅野選手や内藤選手などの高校生を獲得してもソフトバンクの選手層では1軍で試合に出場するのが難しいです。
野村大樹選手や増田選手は、ようやくコロナの離脱者が出てチャンスをもらえて出場しているのです。
どちらかというと大卒、社会人からの選手の方が最初のチャンスを掴むことができれば、定着できるので、そう考えると2022年ドラフトNO.1の矢澤投手に行くのではないでしょうか。
埼玉西武ライオンズ
松尾 汐恩 ( 大阪桐蔭高校 )高・捕
ここは森選手がFAをすることを視野に入れてのドラフト戦略になると思います。
あえて獲得せずに、森選手がチームに必要だということをアピールすることもできますが、今後の将来的には森選手はDHの方向性が良いのではないかとも思っているのです。
守備によって成績が上下する傾向があるので、打撃だけなら天才なので、DHでどこまで打てるのかを見てみたいのです。
投手は今年良いので、獲得するのは野手になるのではないでしょうか。
オリックス・バファローズ
蛭間 拓哉 ( 早稲田大学 )大・外
2015年ドラフトで吉田選手を1本釣りをした時と似ています。
オリックスは投手陣は良いので、1年目からスタメンが取れる場所は外野ではないでしょうか。
センターは福田選手がいますが、昨年同様の活躍はできていないので、長打も打てる蛭間選手がピンズドだと思っています。
唯一の懸念点としては、昨年慶應の渡部選手を獲得しており、長打では違いますが、どちらもセンターが守れて、俊足、左投げ左打ちという共通点があるので、もしかすれば、別の野手を獲得するのかという可能性もあるのです。
とにかく即戦力野手ではないかというのが私の予想です。
東北楽天ゴールデンイーグルス
内藤 鵬 ( 日本航空石川高校 )高・内
楽天はとにもかくにも似た選手が多すぎるのです。
左打ちのミート主体
茂木選手、鈴木選手、辰巳選手、小深田選手、西川選手などなどタイプが似た左打者が多いのです。
近年トレードで和田選手、横尾選手など獲得していますが、いまいち定着ができていません。
自前で高卒のホームラン打者を育成する実績がありませんが、今年の内藤選手は間違いなく数年後には活躍できる選手だと思っています。
タイプ的には中日の石川選手くらいの逸材だと思っています。
楽天は昨年独自ドラフトを展開しているので、読みづらいですが、投手よりは野手の高卒の3人(浅野選手、内藤選手、松尾選手)の中からかなと予想しています。
千葉ロッテマリーンズ
浅野 翔吾 ( 高松商業高校 )高・外
千葉ロッテも楽天同様にドラフトが非常に読みづらい傾向があります。
私は浅野選手と予想しましたが、藤原選手、安田選手など高卒の大型選手を獲得してもなかなか芽が出ない状況なので、もしかすれば今年のチーム自体が打撃不振なので、即戦力野手に行く傾向もあるのではないかとも思っています。
そうなってくると蛭間選手や山田選手になってきます。
今年もうダメだなと思っている時にチームが連勝したりして、本当に何がウィークポイントなのかが見えないのが千葉ロッテです。
北海道日本ハムファイターズ
矢澤 宏太 ( 日本体育大学 )大・投(外)
おそらく、ここは変わると思います。
BIGBOSSの意向が反映されるとなると二刀流というのはあまりフィーチャされないのではないでしょうか。
実際にどちらかに絞らせるという報道もあったので、そうなってくると即戦力投手の曽谷投手や吉村投手の可能性もありますし、高校生の3人(浅野選手、内藤選手、松尾選手)の可能性もあります。
一応今日時点では矢澤選手と見ています。
今日から大学野球の秋季リーグが開幕しております。
私は来週からは現地に行って視察をしていきたいと思います。
10月に第二回のドラフト予想をしていきたいと思います。
以上