私の「機能訓練の考え方」と「グラップラー刃牙」
滋賀県守山市、介護現場で働く柔整師:奥村と申します。
私には、機能訓練の提供中にいつも頭に浮かぶ事があります。
それは漫画「グラップラー刃牙」のキャラクター、「ガイア」!!
この方です。
出典:「グラップラー刃牙」17巻 板垣恵介著
今日はこのキャラを交えて、私の機能訓練への思い(考え方)の話をさせていただきます。
グラップラー刃牙とは??
男性にとっては、知らない人はいないくらいの格闘技漫画だと思います。
出典:「グラップラー刃牙」42巻表紙 板垣恵介著
「地上最強の生物」と呼ばれる父親を越える為に、格闘技の世界でひたすらに最強を目指す「刃牙」という少年のお話。
・背中の筋肉が鬼の顔(貌)に見えるくらい発達していたり…
・重ねたトランプを指でひきちぎってみたり…
・人を背負って水の上を走ってみたり…
知っている方にはおなじみのシーン笑ほぼ超人の話です笑
ですが、専門書さながらの「筋肉」や「動き」の描き方で、妙なリアリティも感じてしまいます。
ちなみに余談ですが…m(__)m
ちなみに私の好きなキャラクターは「渋川剛気」先生。
その技で大男達を翻弄する姿が見ていて心地良い!
出典:「グラップラー刃牙」36巻 板垣恵介著
画像右のお方です。顔面で相手の拳をいなす!
一番印象に残っているシーンです。本当に余談です…m(__)m
「ガイア」と「機能訓練」
「グラップラー刃牙」の作中、ガイアは「環境利用闘法」という戦い方をします。
足元の砂だったり、木の蔓(つる)だったり、その場にある物・環境を利用するんだそうです。
出典:「グラップラー刃牙」17巻 板垣恵介著
そんなに思い入れがあるキャラでもないので、ここはフーン。です笑。
ですが、「その場にある物や環境を利用する」という考え方には非常に共感しました!
リハビリに通じる考えがあるように思います。
その場にある「環境」に対して、どう「行動」するか。
出典:脳科学辞典
ヒトはその行動(行為)を通じ、脳の頭頂連合野に存在する「身体図式」を更新し続けいていくそうです。
参考文献:
リハビリテーションのための脳・神経科学入門 森岡周著
身体運動学 視覚・認知からのメッセージ 樋口貴広・森岡周著
私が理解できている範疇でざっくり言うと、「身体図式」とは言わば自分が感じる「自分」そのもの。
ヒトは環境に対して行動(行為)することで、自分を感じ続けいていく。
めまぐるしく変化する環境との関係性づくり=自分づくり。
そしてその関係性を破綻させてしまうのが病気やケガ、そしてその後遺症です。
「環境との関係性の再構築」。
これこそが「機能訓練(リハビリ)」ではないのかと僭越ながら考えています。
もちろん!体の土台作りとしての筋トレなども大事です。
ですが肝要なのはいかにその体を動かしていくか。
この考えを大切に日々の訓練を提供しています!
様々な学びをさせていただく中で、この考えにいたりました!
「環境利用リハビリ」!私はこうしています。
前述のような「環境刺激」を得る為、以前は近所の公園を利用していました。
・ブランコをすり抜けてもらう
・U字止めをすり抜ける、くぐってもらう
・木々の間をすり抜けてもらう
などです。「環境利用闘法」ならぬ「環境利用リハビリ」です!
しかし、やはり屋外訓練には天候、介護度合いによる外出の個人差、(ありがたいことにお店が忙しくなり時間も限られてきた)などハードルがあり…
今は施設内で「PENALTYBOX®」をツールを利用して、
絶好の環境「公園」をデイ内に作っています!
その一例がコチラ。
屋内(平行棒)に公園さながらのアスレチックを作り出します!
何もない時と比べるといかがでしょうか?
ちょっとワクワク、運動したくなりませんか?
「こうやって、こうやって」という戦略を考えてしまいませんか?
・空間認知刺激
・達成感の演出
・ワクワクを作り自然と運動量を上げることができる
などの使用効果を考えています。
私の訓練風景がコチラです。
本物の屋外環境にはもちろん敵わないでしょう(ーー;)
しかし!アイデア次第では疑似的な「環境」を作り出せます!
皆さまはどの様な訓練をされていますか?
ご興味を持っていただけた方、公式LINEにご登録いただけるととても嬉しいです(^^)
一緒に「ガイア」さながらの「環境使い」目指しましょう笑
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
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