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いつだって、ふたつ。ううん、みっつ。本当はもっと、もっとだといい
いつもぼくらは、『何か』を正しいと思っている。
仕事を楽しんでいること。お金をいっぱい持っていること。
やりたいことを見つけることだったり、夢を叶えることでもあるかもしれない。
いつも前向きなことをいいと思ったり、悩んでいない人を羨ましいと思う。
好きな人に愛されることを願う人もきっとたくさんいる。
正解をひとつにしてしまっている、と言い換えたほうがいいのかもしれない。
まず、ふたつ持ってみる
うん、きっとたぶんそうだ。
ぼくらは、ふたつ持てるといい。
「仕事を楽しんでいたい」と思うなら、「仕事を楽しんでいなくてもいい」と思えるかもしれない。
そういう”可能性”も、あることに気がつける。
だって、楽しんでいたいと思う”ひとつ”があるなら、その裏の楽しんでいなくてもいいという”もうひとつの選択肢”があるのはたしかなことだから。
自分が思っている”ひとつ”の事実と、向き合ってみる。
やり方は、かんたん。自分がいいと思っていることの、裏側をのぞいてみる。頭の中で、上を見上げて下からのぞいてみると良さそうだ。ひっくり返して上から見てみることを想像してみるのもきっといい。
それから「それもあるかもしれないな。」と思ってみる。
思ってみることからしか、はじまらないから。
ぼくらにはきっと、そういう時間が必要なんだと思う。
憂鬱でなければ、仕事じゃない。
「憂鬱でなければ仕事じゃない」という本が好きだ。サイバーエージェントの藤田さんの著書で、「仕事を楽しみたい!」「楽しくなきゃ、せっかく人生の3分の1以上を費やす時間、働いている意味がない!」と思っていたあの頃のことを思い出す。
ぼくはたしかに、最近毎日が憂鬱だ。
でも、それもまたいいと思えている。
楽しいときがずっとではないし、でもちゃんと楽しいと思えるときもある。
自分がどんなときに楽しいと思って、どんなときにしんどいと思うかもなんとなく理解できてる。
ずっと楽しいわけではないし、しんどいときのほうが多い。家を出る前なんかすごく憂鬱だけど、それでも仕事をしている。
そんなふうに仕事をしていることもまた、わるくないよなと思えている。
楽しいし、楽しくないときもあるし、楽しくなくてもいいと思っているし、それでも仕事をしたいと思ってる。仕事をしたくないとも思っているけど。
いっぱい、ある。ひとつじゃない。ふたつ、みっつとぼくは持てている。
物事は思っているよりもいろんな可能性や選択肢がいっぱいあって、ぼくらはが思っているよりも、ぼくらは単純なんだ。
本当はもっと、もっとあるから
ひとつしかない、とさえ思っていないことのほうがきっと多い。
でもちゃんと僕らはいろんな価値観を同時に持ち合わせることができる。
赤は渡っちゃいけなくても、急いでいれば、目を瞑る。
もっと言えば、明らかに車も誰もいなければ、本当に渡っちゃいけないのかとも思う。わからないけれど。
いっぱい、ある。もっともっとある。
あらゆる可能性と、その中から選ぼうと思えば選べる選択肢が。
その中のたまたまひとつを今、ただ何の気なしに持っているだけだったりするんだ。
それがいい、でもそれもまたいい。
そんな言葉を、想いを大事にしてもいい。
意識高いだとか、あいつ何やってんだろうとか。熱中していたら、見えない。そしたら気がつけば「すごい」って思われるところまできてる。気にしなくていいなと思う。
— けんせい|代筆屋 (@daihituyakensei) November 18, 2023
そう思う。けど別に周りの目を気にしたっていいとも本気で思う。
すごくなくていいし、熱中しなくていいし、意識高くなくていいし、何もしなくてもいい。
悩んでもいいし、悩まなくてもいい。
どちらにせよ、生きている間、生きていくだけだから。
悩んでも終わらないし、悩まなくても終わることもあるんだから。
ふと見渡した部屋には、あまり何もなかった。
まだカーテンも、ベッドも、洗濯機もない。誰もいない。
それでも、何かがあるだろう。
それをいっぱい抱えて、生きていけばいいんだ。
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