自分を受け入れて自分を磨くための第一歩
天然パーマの人からすると直毛は羨ましいと言われますが、超直毛の私からすると天然パーマほど羨ましいものはない訳です。
ゆるくウェーブのかかったオシャレな感じなど羨望の的でしかありません。
かつてはこの緩いパーマの感じに憧れて無理をした時もあります。
ないものを求めて無理したくなっちゃうよね
ちょうど30歳前後の独立して間もない頃です。
これからは好きな髪型をして髭も生やすぜ!俺は自由だ!
それから毛穴が顎にしかないので顎髭を生やしたり、色々無理して自由感を表現していました。
一番の反動はパーマ当てたいという直毛の夢です。
会社員時代に同僚がパーマを当てていただけで当時の上司から2,3時間詰められるというパワハラを目の当たりにしてから私はビビりまくって無難&無難な髪型をしていました。
念願のパーマをあてに意気揚々と美容院に行くのですが結果としてこれがきつかった。
直毛がキツすぎるという理由でパーマ液を何度も塗ってもらい合計4,5時間は頭にラップを撒いて謎の円盤の前でさして興味もない雑誌数冊を隅々まで読み込みます。
最新家電の知識や女子高生の間で流行っているもの、何でこれがこんな値段すんの?という街中でまず遭遇することのない珍妙なファッションをしたおっさんがドヤ顔で紹介する十数万円するというジーンズについての記事を読んだりと人生であれ以上無駄な時間ないんじゃないかというくらいの苦行を毎月行っていました。
美容院から帰宅するとドッと疲れてかなりエネルギー消耗している始末。
でもそのパーマの感じの髪型がもつのが結局20日くらいなので、かなりハイペースで通わないといけない。
頑張って一年ほど通ったのですがある日もういいかと断念しました。
髪型<疲労が超えた瞬間でした。
加齢と共に髪型はおかしくなければなんでもいいとなっていくわけです。
1級呪術師・七海建人氏も言っていますがこうやって人はひとつひとつ大人になっていくのでしょう。
あと惑星ベジータの王子である超エリートよろしくサイドが徐々に上がってきた感じもするので、それをごまかせる髪型一択になってきたのも人生から髪型という迷いがなくなった理由の一つかもしれません。
自分は自分にしかなれない
私の場合超直毛らしいので特にハチの部分がサイドに広がっていき、それが収まりきらなくなると切り時です。
天パの人と違って真っ直ぐ伸びるので切るペースは早い気がします。
パーマを当てても新しく伸びてくる部分は直毛なのと、【直毛という癖】が強いのでパーマを当てた部分も直毛に戻ろうとします。
それが私の体質であり、私にとっての自然です。
自然に抗っても無理なので、自分を受け入れることにしました。
そうすると自分に対して寛容になり、優しくなります。
天パの人がストパを当てたり、直毛の人がパーマを当てたり、兎角人は自分にないものを欲しがりますね。
それはある意味人の性なのかもしれません。
個性分析を提供していても、自分にはない個性のタイプに憧れたりなろうとする傾向は誰しもがあると感じます。
憧れるという力は凄い力を発揮します。
その人が持っている資質と憧れの対象の資質が重なっている時、最高のモデルケースとして個性の成長は急加速します。
ただ、そもそもその「憧れる対象の資質を持っていない場合」はどうなんだろうというのは答えの出ないテーマです。
今日は漫画から沢山引用しますが、漫画には示唆に富んだメッセージが溢れています。
汝自身を知れ
自己理解や他者理解の大切さを見事に愛染隊長の現した一コマです。
そんな時、ヒントになる考え方がジャイアントキリングというサッカー漫画に登場する世良選手の生き残り術です。
「できないことを消去法でそぎ落とし、できることだけを磨いてプレーしている。磨いて輝かないものなんてない。」
自分の個性を全うした高校生の姿勢は私に勇気をくれました。
人は年齢に関係なく、学ばせていただくことがどこにでもありますね。