ビジネスデータ分析ゲーム開発と呪術廻戦の領域展開の共通点。キーワードは天才性。
先日行われたビジネスデータ分析研修の中で研修コンテンツのひとつとして弊社オリジナルのビジネスデータ分析ゲームを実施しました。
コロナ前に一旦完成しゲームの専門学校の先生やデータ分析の専門家の方々からもご好評をいただき、さぁやろう！となったタイミングでコロナ禍が流行して対面型のゲームを使った研修はご法度となりました。
対面式のアナログゲームだったのでオンライン化して開催しませんか？
とお声がけもいただいたのですが、対面式のゲーム設計なのでオンライン化することでコミュニケーションやファシリテーターの介入といったゲーム型研修の醍醐味が消えてしまうという理由でオンライン化せずに封印していました。
今回晴れて陽の目を見ることとなりましたが、正直実施はかなり久しぶりでしたので発案者であり設計者の私自身がルールや世界観を完全に思い出すというところから準備をスタートし、昨今のトレンドに合わせてマイナーチェンジを行いました。
社内で本番に向けて何度かシュミレーションをする中でこれは面白い！と過去の自分たちがつくったゲームを純粋に楽しみます。
引き出しに入れっぱなしで忘れていた宝物が偶然出てきたような嬉しい感覚です。
ゲーム制作の素人がプロからお褒めいただいたたった一つの理由
私たちはゲーム制作や設計について専門的に学んだことはありません。
もともとは弊社のクライアントやかかわっている学生に向けて
データサイエンスを実際のビジネスに活用する時の考え方と組み合わせ方、動き方をどうしたら楽しみながら身につけることができるだろうか？
という問いからスタートし、模索していた中でゲーミフィケーションの文献をいくつか読み、その効能に感銘を受けたことが大きなきっかけでした。
当初は弊社がデータ活用支援をしているクライエント向けにプロジェクトのキックオフ時に用いるためのミニゲームとして作りました。
実施先の企業や学生から想定以上の好評をいただいたので、本格的なゲームとしていつも私たちが伝えている「データ分析は宝探し」という考え方と情報やアイデアの組み合わせ方、「分析なきアクションは無謀なり、アクションなき分析は不毛なり」という行動哲学を体現した世界観をゲームを通して構築しました。
ある程度カタチになった段階で日本有数のゲームの専門学校の先生に率直なフィードバックとアドバイスをいただきに伺った際、このクオリティはゲームとして完成されているので実際の運用時にこうすればより効果が出るのでは？という活用の段階のお知恵をいただき、
「どんな体験やメッセージをプレイヤーに伝えたいのか？創り手の想いの純度がゲームづくりにおいて何よりも大切です。
このゲームには、御社のビジネスデータ分析の実経験により突き詰められた「宝探し」という捉え方とそれを実現するための「分析なきアクションは無謀なり、アクションなき分析は不毛なり」という哲学がゲームとして体現されています。」
というフィードバックをいただきました。
ゲーム制作の素人がデータ分析を通して得た原体験を夢中になって手探りでカタチしただけだったので、プロの先生からこの言葉をいただいた時はとても嬉しかったです。
体験された方々からこのゲームはどうやって作ったのですか？
とよく訊かれます。
これまでは「何となく」としか答えられなかったのですが、私たちが今回作ったビジネスデータ分析ゲームの世界観の構築とよく似たプロセスを超人気漫画の中に発見しました。
呪術廻戦における領域展開とあなたの天才性
呪術廻戦という漫画に出てくる【領域展開】はご存知でしょうか？
「自分の心の中を具現化する」
術師の生得領域（心の中）を具現化する術を作中では領域展開と呼んでいます。
呪術廻戦は今のジャンプを支える超絶面白い漫画ですので未読の方は是非読まれることをお勧めします。
私の中で培われているビジネスデータ分析のイメージをそのまま具現化したものがこのゲームの世界観です。
その世界観にプレイヤーが入るために各種カード、ルールなどをつくりながら世界観を構築しました。
その中でプレイヤーはクリア条件を満たすために自由に動けます。
クリア条件を目指すことで自然と弊社が大切にしている「宝探し型」のビジネスデータ分析の考え方と組み合わせ方と動き方が身につく設計になっているので、高校生、大学生、社会人とこれまでプレイした方は口を揃えてビジネスデータ分析活用の面白さがよくわかった！次はもっとうまくできるし、もっとやりたい！という感想をいただきます。
研修で座学やワークをするだけではなくゲーム形式で前向きかつ協力的やコミュニケーションを取りながら実際に時間軸を持って世界に没入するのはかなりの学習効果だと確信が深まるばかりです。
あなたの天才性はどんなカタチで具現化されていますか？
「このビジネスデータ分析ゲームは外販しないのですか？」
とご質問をいただくのですが、現状は考えていません。
あくまでも「宝探し」をするために「分析なきアクションは無謀なり、アクションなき分析は不毛なり」という私はたちの哲学であり世界観を体感、体得していただくためのゲームです。
この哲学は弊社のスタンスであり、その世界観を具現化したこのゲームは私たちの領域展開でもあります。
私は人それぞれに領域展開をしていると思っています。
アーティストの方は作品を通して、料理人の方は料理を通して、ソーシャルワーカーの方は人との関係性構築を通して、個性のステージが上がるとその人の心や頭の中を具現化しています。
天才性とはまさにその人の心の中が発現した世界観ではないでしょうか。
私たちはデータサイエンスとタレンティズム（才能主義）を組み合わせた個性分析を通して個々人の天才性の発掘をしています。
さらにその個性を柔軟かつ最適に組み合わせてコミュニケーションロスを最小化し、課題解決や価値創出を最大化するデザインの提供をスタートしました。
宝探しはまずはその人の天才性の発掘・見える化・共有から始まります。
組織単位での才能開花。
独自の価値を開花させていきましょう。