ビーンバッグ製作記 26日目 なるようになる
前回の製作記からほぼ1年が経ってしまった・・・ 一応タイトルとしては26日目、ということになるけど、もっと全然長いことつづけてきた感覚がある。道具の仕様が完成してからも、ずっと試作品を投げつづけてきたし、特注であらたに違うタイプのものをつくらせてもらったりもした。試作品は壊れることなく、特注のものは何人かの信頼できるジャグラーからオーダーをもらえて、しかもそれなりに満足のいくものができた。道具として一旦完成して、それからも、僕はある程度、満足しつづけてしまっていた。
でもそれもようやく、JJFという大きなイベントが来ることで、発売するならいましかない、と思った。JJFではビーンバッグを展示できるので、そのタイミングでちいさくてもいいので販売をはじめたい。
それで一週間くらい前に商品ページの下書きをはじめた。いざプレビューを見てみると、もうこれでいいじゃん、なんで1年も発売していなかったんだ、と思ったりもしつつ、一方で、まだしっくりはこなかった。やっぱりどうも、なにかが足りないなあと。でも昨日、「国内で製作」とか「日本製の」というフレーズが浮かんだので書き加えてみると、すこししっくりきた。それ自体はありがちな文句だけど、自分のなかには確かにそういう規模的というか位置的なところを押したい気持ちがあった。やはり自分は身近な人に向けてつくるのを楽しんでいて、自分自身がずっと朝練で使ってきたこととか、知り合いのジャグラーが特注で依頼してくれたこととか、そういう身近な出来事を大事にしている。それをただ国内で手づくりしているっていう一言二言だけど、自分だけしかわからないかもしれないけど、商品紹介のなかにいれられたことで、うん、これは発売できるな、と思えた。ひとまずここからスタートしたら、あとは勝手にうまく育っていくような気がした。なるようになっていくだろう、という感覚に、ようやくなれたのだ。