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試作での偶然
朝、散歩。今日も時間がないのでひたすら歩くだけ。でもここで店に寄ってスマホやらPCやら開いてしまうとそこで自分のエネルギーが発散されてしまうので、さっと帰ってくるくらいでいいのだと思う。その代わり、午前中に自由に製作する時間をつくる。それが一番大事な仕事なんだ、と腹落ちしている。気分的にではなく現実問題として、そういうふうに積み重ねていかないと続かないと思う。
今日はそれこそいま最優先で取り組むべきであろう、2枚パネルのビーンバッグに挑戦。イラレで調整したパネルをA4の紙に印刷して、よさそうなサイズのものを選んで、布をカットする。で、ミシンでもりもり縫っていく。全然時間かからないわ、やっぱり2枚はラクだわ、と思っていたけど、ただ重ねて縫うだけだったら球体にはならない、ということに縫い終わってから気づく。でもせっかくだからと思って、中身を詰めて、手縫いで閉じてみた。するとこれがとてもいい。
ペタッとした独特な手のひらへの収まり感。ボールなんだけどクラブみたいに投げられたりもする。そーっとバランスをとると、机の上で立たせることもできた。これは見つけた瞬間笑った。いろいろいじっていると、だんだん生き物というか、人形のようにも思えてくる。ぐるぐると回転させて投げると、「ウァアアーァー」とマリオみたいな声が聞こえてくるような。自分のバックグラウンド的にも、人形、というのは手がかりになる気がした。
それにしても、こういうふうに、ビーンバッグを変形させていこう、というアイデアは、もう数年前からあったのだ。でも頭のなかにイメージとして道具があるのと、実際に具現化したものがあるのとは全然違う。そりゃそうなんだけど、あらためてそれを実感した。とにかく実物でつくって触ってみないとなにもわからない。頭のなかで想像したものは全然信用ならないし、それでつくった気になっちゃうのは本当にダメだなと思う。
一眼で撮影してTwitterにもアップしたけど、一眼で撮る、というのもやっぱりいいなと思った。試作とはいえ、そこでひとまず作品になる。一眼で撮ると実物より盛れて撮れちゃうのが気になっていたけど、いったんはむしろそうやってパリッと切り取ってみるべきなんだと思った。正装させて撮ってみる。盛れてしまう、というのはあるけど、そこで一旦作品になること、そしてその先の可能性も見れること、そういうメリットのほうが大きいと思った。
2枚パネルのビーンバッグ、縫い方まちがって全然違うものができてしまったけど、逆にあたらしい世界が開けた感じがする。#ジャグリング道具づくり pic.twitter.com/jhGhJDisX5
— 板津大吾 / PM Juggling (@daigoitatsu) July 13, 2023