林田 大碁|フードビジネスのコンサルタント|マーケティングを身近に

フードビジネス(中食・外食)コンサルティングをしております。その仕事から学んだことのアウトプットの場です。数字・市場の一般論から細かい話までフードビジネス中心の雑多な投稿ですがお手柔らかにお願いします。#0からでもわかるマーケティング #ちょっとした学び が投稿全体のテーマです。

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市場・サービスのライフサイクルを見極め、戦略を考える

サービス提供・商品販売において、常に同じ商品・販促・リピート対策で常に売上が上がる、安定し続けることは殆どありません。 常に経過時間や市場状態によって、戦略・戦術を見直しながら、次の一手を考えていくと思っています。一方で、その「タイミングやどんな市場状態」で「どんな戦略・戦術を取るべき」なのか?を知っていた方が圧倒的に有利であることは確かです。 今回はその「市場状態」や「戦略・戦術」を知るための「ライフサイクル」のお話しです。 ライフサイクルとは何かライフサイクルとは、

    • お客様との関係性と売上構造を理解する

      飲食業のみならず多くの業種で、売上を作る上で目先の新規集客に力を入れることは多々あると思います。 一方で売上の多くは既存客(特に高頻度で使ういわゆる常連)が作っているという法則が提唱されているように、飲食業においても、いかに顧客を固定し、更にはVIP化させて、安定的売上を確保していけるか、が店舗運営において重要になります。 今回は、顧客フェーズとそのフェーズごとに、どんな対策をすべきかのお話しです。 顧客フェーズを知る飲食業・中食業の顧客は利用の度合いや回数によって、私

      • 品揃えや商品内容を考える上でまず覚えておきたい3つの視点

        飲食業や中食業では、商品の「品揃え」「内容」「品質」など実際に購買をしてもらう上で、競合店より有利になるポイントを作ることは非常に重要になってきます。 一方で「質(=味、見栄え)」という観点においては、感性によって生みだされるものや各食材の品質が重要になってくることも大いにあります。 感性=(先天的もしくは)店舗運営や業態開発による経験値によって研ぎ澄まされたもの 商品品質=調理技術・技能(の希少性)や食材仕入れ力に裏打ちされたもの と、私は、飲食業で考える場合には捉

        • マズローの5大欲求を外食/中食業に置き換えて考える。

          飲食店やデリバリー/テイクアウト店の開業や運営をするにあたり、 誰を対象にするのか?商品は何を提供するのか?価格を(競合含めて)どうする?内外装はどうしよう?接客の仕方など、業態や運営などを考え、試行錯誤するシーンは多々あると思います。 言い方はあれですが、外食・中食業を営む皆様については、「こうしたい!、ああしたい!、これを売るのが良いだろう。」が既に決まっている状態で、業態や運営を決めることは多いのではないでしょうか。(似たような言葉でプロダクト・アウトという言葉があ

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        • 中食(テイクアウト/デリバリー)|フードビジネス記事
          7本
        • スイーツ・食品など|フードビジネス
          4本
        • 外食|フードビジネス
          8本
        • フードテック・アグリテック|食の未来
          11本

        記事

          ポストコロナにおいて、外食業界にIT・デジタル化が必要な理由とは?

          いつもの記事テーマとは異なりますが、先日、とあるセミナーに参加してきて、非常に勉強になったので、備忘録的ですがこの記事にアウトプットをしようと思います。 無料のWebセミナーとはいえ、そっくりそのままの内容を書くことやスライドを画像として貼り付けることは出来ないのですが、非常に勉強になるなと思ったので、今回はそのセミナー内の学びついて書こうと思います。 セミナー全体のテーマは、「フードテック」でしたが、その中の講座の1つが、「ポストコロナにおける外食産業のフードテック(I

          ポストコロナにおいて、外食業界にIT・デジタル化が必要な理由とは?

          差別化の”差”って何?すぐに実践できる定量的”差”の考え方と作り方

          差別化をする。競合が存在をする市場において売上を獲得・伸長させていくために必要不可欠な事項です。 外食店やテイクアウト・デリバリー店のようなフードビジネスにおいて、差別化といえば、業態や商材、コンセプトのような店舗開発時に考える部分や商品における創意工夫や独自性などがすぐに思いあたる部分かと思います。 この業態やコンセプトの磨き込みや商品開発での工夫は、言わずもがな非常に大切で、これらが消費者に選ばれる大きな要因の1つであると言えます。 一方で、これらは定性的な問題であ

          差別化の”差”って何?すぐに実践できる定量的”差”の考え方と作り方

          マーケット内の自店のポジショニングとそれに合った戦略を知る。

          自店が市場において、どこのポジションかによって戦略とやる事が変わる。 聞くと当たり前ですが、ポジション把握も含め、正しく行えている企業・店舗が全てではないと思います。 今回は、自店のポジショニングによる戦略をお話できればと思います。 自社マーケット内ポジションを知ろうまずは自店の市場内ポジショニング把握についてですが、下記の記事にて書かせて頂いておりますので、是非この記事を見る前にご覧下さいませ。 こちらの記事は、売上(=現状の業績結果)からマーケットシェアを算出し、

          マーケット内の自店のポジショニングとそれに合った戦略を知る。

          自店のポジションはどこ?(マーケットシェアから目標・現在地を考える)

          既に出店や事業を始めている場合、自店の立ち位置・ポジショニングを把握するのは、今後の戦略・戦術を立てる上で、非常に重要と思っています。 また、今後事業を始める・出店をする場合、目標を立てる・売上をどこまで伸ばせるのか?を知る上でも非常に重要だと思います。 このポジションを知り、目標を立てる上で欠かせない数字が、マーケットシェア(≒売上における市場の占有率)です。 今回はそのマーケットシェアについてお話しをしていこうと思います。 マーケットシェアを理解するためにマーケッ

          自店のポジションはどこ?(マーケットシェアから目標・現在地を考える)

          差別化要素作りとは、お金を掛ける部分と掛けない部分を決めるということ。

          他店と差別化する事によって競合に負けない。 フードビジネスのみならず、多くの業種において、深く、そして沢山考えさせられるテーマだと思います。 それを作っていこうとする際に、どう考えるべきなのか?が今回のお話のテーマです。 差別化するための8つの要素まず、様々なサービスにおいて差別化要素は下記の8つの視点からなるものだと思っています。 ①立地:出店場所(利便性・立地特性など) ②規模:店舗の大きさ(=在庫量、商品量) ➂ブランド:認知度の高さ、歴史・伝統など ④商

          差別化要素作りとは、お金を掛ける部分と掛けない部分を決めるということ。

          商材・業態選定の時に知っておくべき・考えるべき事(市場規模の視点)

          フードビジネスにおいて(それ以外の業種でもそうですが)どんな商材を売るか?=どんな業態にするか?を考えることは非常に大切で、出店・事業開始において考えるべき初手の1つであると思います。 この商材・業態選定においては、3方良しの考えに準えて、 ◆やりたいモノ(自店が販売や展開したい商材・業態) ◆売れるモノ(顧客ニーズの高い商材・業態) ◆求められているモノ(市場から必要とされる、評価の高い商材・業態) から選定をすることが多いのではないでしょうか。フードビジネス(主

          商材・業態選定の時に知っておくべき・考えるべき事(市場規模の視点)

          要素分解をすることで自社の課題点を発見する。

          要素分解とは、売上公式を作る事売上を構成する要素を、公式的に分解する。 これは売上の実態(フロー、構成要素、原因・要因)を明確にするために、ビジネスシーンでよく見かけます。 例えば売上の要素分解で「売上=客数×客単価」という公式は、フードビジネスのみならず、小売・サービス業など、多くの業種でもの凄く使われてる公式なのではないでしょうか。(すみません。もっと別のものもあると思います。) この公式に分解する事は、売上や業績数値を伸ばすために、 「課題点はどこか?=改善点」

          自店の品揃えは高い?安い?、買い頃の値段っていくら?を判断する。

          とある商品や品揃えが消費者から、高く感じられているのか?それとも安く感じられているのか?ということを考えたいと思います。 もちろん、その商品が本当に高かったのか(コスパが悪かった)、安かった(コスパが良かった)のかについては、購買後の満足度に起因するものですので、商品自体の価値の議論になるかと思いますが、 今回は、”購買前”に競合などと比較し、消費者から安いと感じられているのか?高いと感じられているのか?、そして消費者が買いやすいと思われているのか?についてのお話しです。

          自店の品揃えは高い?安い?、買い頃の値段っていくら?を判断する。

          客単価アップ・値上げを無理なくするにはどうすべきなのか?(予算帯を応用して考える)

          昨今は食材原価高騰や毎年上がっていく人件費など、コロナ発生以前から経費の観点で、飲食店経営にアゲインストな流れがあります。 そんな中で、値上げなどを考える店舗も多くあるのではないでしょうか。 一方で、計画なく値上げをしてしまうと、大幅な来店頻度や客数減少になりかねません。 そこで本記事では、以前の記事でご紹介をした”予算帯”の考え方を応用し、客単価アップや値上げについて考えていきます。 これまでの予算帯に関する記事はこちら⇩ 予算帯のおさらい予算帯とは、消費者が商品

          客単価アップ・値上げを無理なくするにはどうすべきなのか?(予算帯を応用して考える)

          消費者はいくらまでお金を出す?店舗側が知っておくべき予算の考え方②

          以前の記事でも「予算帯」という考え方について書いたのですが、 とはいえ、外食・中食・小売を主たる事業としている企業や店舗様については、商品1個の価格が1,000、2,000円という大きい単位もありますが、 その多くはもう少し小さい単位で商品を販売しており、値付けや価格決めにおいては100、200円、場合によっては10、20円という細かい価格差が重要視されるかと思います。 そのため、もっと数字的に細かい消費予算の捉え方と分岐点を求められることが多いので、それについて本記事

          消費者はいくらまでお金を出す?店舗側が知っておくべき予算の考え方②

          消費者はいくらまでお金を出す?店舗側が知っておくべき予算の考え方

          消費者はいくらまでお金を払うの?価格をどうつけるのか?価格をどう変えるのか?というのは言わずもがなですが非常に重要です。 価格決めは、「モノを売って利益を出すこと」のモノを売るために考えるべきの重要項目の1つなのですが、 今回は、価格決め・価格変更の参考になる「消費者の予算心理=幾らくぐらいまでお金を出せるのか」という事をお話ししようと思います。 例えば、1,000円ぐらいでランチを食べよう!と考えている消費者はおおよそ幾らぐらいまでのお金を出すでしょうか? 私の中の

          消費者はいくらまでお金を出す?店舗側が知っておくべき予算の考え方