旅、そして旅
アイマキは旅人のカフェレストランです。
僕たち夫婦はそれぞれ1人旅の途中、南インドのトリバンドラムで
出会いました。
僕は調理師学校卒業後、先生の紹介で当時オープンするホテルに
オープニングスタッフとして入社しました。
もともと読書が好きで、その当時読んでいた野田知佑さんや沢木耕太郎さんの
影響を受け数年働いたら旅に出ようと心に決めていました。
その当時出会った旅人はみんな沢木耕太郎さんの「深夜特急」に
影響を受けた人が多く僕も本に書いてあった逆ルートで
ロンドンからアジアを目指そうと考えていました。
今でも家族で仕事の関係上、主にタイに旅行に行きます。
家族での旅も最高ですが20代独りでの旅は結果一年半にも及びました。
昔はフランス料理に憧れがありフランス後も習っていたので
フランスはヒッチハイクしながら旅を続けました。
フランスはパンや生ハム、チーズなどとても美味しく、なかなかレストランには
行けませんでしたが贅沢な食の経験でした。
その後スペインからモロッコ、サハラ砂漠、イタリアからギリシャ、トルコと
ヨーロッパをぐるぐる旅していましたがすっかり石畳の街並みや教会にも飽きてしまい
パリからバンコクのチケットを購入し、アジアに飛び立ちました。
旅の情報ノートで調べたバンコクの安宿街、カオサンロードを目指し
初めてのアジアでめちゃくちゃビビっていましたが、宿はドミトリーで
当時150円くらいで泊まれるし、食事も50〜60円。
街行く人々も親近感のあるアジアな顔立ちですっかり気に入ってしまいました。
当時はまだフランス料理がやりたかったのですが、まさかタイ料理を
生業にするとは思っていませんでした。
その後カオサンでチケットを買ってネパールに向かい
ヒマラヤトレッキングを経て国境を超えインドへ。
北インドから始まり南インドで妻と出会ったわけです。
その後、今の今まで旅は続いてます。
お店が暇で余裕がないくせに、妻が「良いチケット見つけたよ」
って言われると「じゃ行こうか」とついつい言ってしまう
旅優先の暮らし方をしています。
まだまだ見たことのない街を想像してこれからも
旅は続きそうです。