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過去詩

過去の詩を整理していて、初めてココア共和国で傑作選に入選した詩がでてきたので、掲載しときます。コロナの第一波くらいのときに書いた詩です。


50ぱーせんと / ダイゴ・マツモト


ぼくのすむまちは まいにちせんにん かんせんしている
そのうち ぼくも かんせんするのだろう
にゅーすをみると てのひらが じわっとするし
せすじも ぞわっとする
たぶんしんじゃう ひょっとしたら いきる
たぶんしんじゃう ぼくにむけての てがみをかく
それはしろい のーとに えんぴつを はしらせて
めをつむって ことばを おどらせて ひとときのだんす
おんがくも きいて いやほんが ふるえている
ほんとは ちょっとこわくて ふるえている
いきたいという ぼんやりとした きもち
けしごむで けして
なんにも おもわなくなった そのときに えんぴつの
さきのまるさが いいかんじに なりだして
そらが あおかったのは 
このときの ためだったのか
たそがれが ぐらでーしょん だったのは
このよるの ためだったのか
にーちぇせんせいと まらるめせんせいが わらっている
とうしいってき うんめいの 
さいころをなげろと ささやいている
きみに みつけた あもーるふぁてぃ よかったと おもえてくる
ぼくが きみに もとめていたのは ぬくもりでも あんしんでも
せいでも なくて
けらけらとした こえ ぼくの すべての かんかくが
きえさるまえに みみのおくに かすかにのこる 
さいごの おと
このてがみは みられたら かなり はずかしい
そう おもえるのも かくりつてきに
きっと 50ぱーせんとで



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